fc2ブログ

遺伝子組み換えとゲノム編集

2018.07.29(22:15)
今後訪れると予測されている食糧危機がある。
2050年には、世界人口が90億人に達して、世界的に食糧不足になるという。
現段階では、90億人が満足するだけの量には至っていない。
その為、作物の収量を増やす研究が行われている。
現在のトウモロコシは、10000年かけて実が落ちない今の姿になったらしい。
それは、自然の交配によって作られたもののようだが、本質的には遺伝子組み換えやゲノム編集と一緒のようだ。
日本では、遺伝子組み換えと聞くと、「気持ち悪い」「安全ではない」との認識が多い。
今後、国際協定の「カルタヘナ議定書」という規制を決定する重要な会議が開かれるそうだが、米国、EU、日本、各国で意見が分かれているそう。
全ての規制に対応できる1つの育種にかかるコストは約40億円もかかる。農薬であれば400億円だ。
企業は手っ取り早く合併をし、研究開発コストを捻出している。
規制が複雑になればなるほど、食糧危機が深刻になっていく。
技術が多様化する中で、選択できる社会環境を整えなければ、新しいものを到底受け入れられない。
そこで、現在のイメージを変えていく広告が考えられてきているそうだ。
有機、無農薬、低農薬、遺伝子組み換えではないものも、間違った認識で広っているのではないのだろうか。
先を見ていこう ~明日もボンボヤージュ~
スポンサーサイト



農業を考える | トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]

農業を考える  トマトの品種について

2018.07.18(21:27)
先日、小売店でトマトを見かけた。
品種は、「桃太郎」だった。

昨年オランダに研修に行った時に、こんな話が出た事を思い出した。

「日本ではまだ桃太郎を作っているんですか?」

オランダでは、日本の桃太郎という品種は数十年前の古い品種との認識だ。

日本での品種開発は主に国が主体となって新品種が作られているが、オランダでは民間が主体である。

品種開発の大きな違いは、「実用性」にある。

国家主体の試験場の場合、試験面積が小さい。

畳数枚の面積での試験結果からデビューする為、収量だったり耐病性であったり、品質、生産性などのデータに確実性がない。

要は予算がないのだ。

生産者の面積で実際に栽培してみると、思ったより上手くいかない。

そして、情報の共有もない。

実用性があったかどうかからは、お役御免になるのが実態だ。

オランダの場合、生産者との情報交換が積極的に行われている。

「隠している情報に価値はない」

との考えだ。

そして、各農業企業が団結し、種苗会社の品種開発に投資をする。

一社数十万ユーロもの額になる。

試験場も広く、スケールメリットもある上、情報共有のスピードも速い。

年々ブラッシュアップを続けるトマトの品種、高リコピントマトや高糖度トマト、生産性の高い房どりトマトに比べたら、桃太郎は古すぎるのだ。

日本は周回遅れでダメだよね。と、言いたくはない。

だが、もう産地間競争という時代遅れの鎖国をしている場合ではなく、消費者目線から物事を考える原理原則を忘れてはいけないと思うのだ。

美味しいものを安く食べたい ~明日もボンボヤージュ~
農業を考える | トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]

農業を考える (新規就農について)

2018.04.01(17:56)
 最近の農業ブームでは、多くの若い方が就農に興味を持っている。
農業従事者が激減する中で、日本の農業の将来に一つの光明がそこに見える。

 例えば、「イオンアグリ創造」の新卒採用で、40人の採用枠に対し、4,000人もの応募があったと言う。
農業は、やりがいのある仕事であり、自分を実現できる職業であると考えている方が実に多いのである。
しかしながら、実際に農業への道を選ぶ若者は少ないし、就農しても短期でリタイアしてしまう方が多いと聞く。
そこには、新規就農のハードルの高さがあるのだと思う。
栽培ノウハウだけではなく、経営するセンスが問われるからであろう。

 私も20代半ばで新規就農したが、経営センスを聞かれると、まだまだと言った感は否めない。
それでも、家族や、地域の方々、ご来園されるお客様からの励ましのお声掛けをいただき、
何とか3シーズン目も後半を迎えている。

 農業は面白いし、楽しい。
就農前からそう思っていたし、今もその気持ちに変わりはない。
むしろ、高まっていると思う。
就農を望む多くの若者に一言。
農業は、「面白い」、「楽しい」

自分に素直でありたい by農園主


農業を考える | トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]
| ホームへ |
プロフィール

北上いちご園農園主

Author:北上いちご園農園主
岩手県北上市にある観光いちご園、北上いちご園農園主のブログです。

このブログは、元船乗りを経て2014年に新規就農した農園主が、
農園の様子や、いちご作りの様子等を紹介しています。


※ボンボヤージュとは、
船出の際、「よき航海を!」
と、旅立つ人々への挨拶です。

ホームページは、下のリンクにあります。

リンク
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ