吹雪とオンボロ
2022.02.22(20:28)
暦上では"雨水"が過ぎた。雪が雨に変わる頃だとされているそう。
しかし、まだまだ雪が降るのが岩手県。
あと2回は結構な降雪が期待されている。
県内有数の豪雪地帯として有名な北上市では、1月頃の光景に逆戻りした。
せっかく道路のアスファルトが見えていたのに、また真っ白になった。まるでオセロの逆転負けかのような光景だった。

【出張産直所内に吹き込んだ雪※消毒液も凍結】

【私の愛車(H18年式のオンボロ)もこの有様】
今シーズンは風の強い日が少なかった様に感じている。
なぜなら、S52年製のオンボロ暖房機が調子良く稼働していてくれたからだ。
例年なら1ヶ月に1回は着火不良による故障で、突貫整備のバーナー(燃焼部)清掃をしていたところだ。
しかしついに先日の吹雪の影響により、暖房機の煙突から排気ガスが逆流していたようで、着火不良を起こし稼働が止まっていた。
いつも通り急遽整備し無事復旧。
まったく世話の焼けるオンボロ機器である。



そろそろ雪にはウンザリですよね? ~明日もボンボヤージュ~
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マルハナネット再工事
2021.06.09(21:16)
本圃ハウスの換気部に張っている、防虫ネットを張り替えてもらった。
昨年の10月に防虫ネットを張り替えたばかりなのだが、今年の大雪によって大破した。
その後、いちごの天敵?ヒヨドリがハウス内に侵入してえらい目に遭った事もあり、早めの工事を決断した。(まだまだいちごも採れるので)
ヒヨドリがハウス内で飛ぶことは無くなる代わりに多くの"諭吉"も大空へと飛び立っていった。
ビニールハウスだけではなく、こういった建物系は長期間において考えられるトラブルを前もって総合的に予測した上で設計するべきだと毎年悔やんでいる。
建築士ではないのでこうなって当然なのかもしれない。
要するにマイホームを建てるようなもの。
なかなか未来予測というのは難しい。
でもそれだけ環境は変化するもの。
そして変化に対応できるのならば、何とかなるのかもしれない。
変化がなけりゃ退屈に溺れたりもするものだ。
良い意味で勉強ということで…(泣) ~明日もボンボヤージュ~
豪雪の爪痕
2021.03.29(20:26)
今年の大雪によって、農園の施設が所々破損した。雪によるダメージ、風によるダメージ、除雪機によるダメージ等様々だ。
今回は、除雪機によって断線した配線の修理だ。

ブチ切れた電線だが、育苗ハウスの親株プランターに水遣りをする際に、ポンプを作動させる三相の電線。
育苗の生命線とも言えるので結構重要である。

海員学校時代、電子工学という科目で0点を取った事がある。
でも電線の修理は今や100点。(だと自負)
施設園芸を営む上では、自己修理はなるべく出来る方が良いと思う。
年に数回は水道や電気、温室設備の機械類が壊れる事は稀ではない。
素早い修理への対応力も身につくと思うので、指示を出せるくらいまでは覚えた方が良いと思っている。
意外とDIYって楽しいんですよね ~明日もボンボヤージュ~
暖房機ボンボン
2021.02.24(21:07)
昨日の夕方の出来事。本圃ハウスの戸締りへ向かったところ、暖房機が止まっていた。
例の昭和52年製の暖房機である。
原因は"不着火"という現象で、光を感知するセンサーがススで真っ黒になると自動的に停止するようになっている。
センサーに付いているススを拭き取る事で若干の整備延命は可能だが、冬の時期は早めに整備しておきたいので、翌日に早速整備を施した。

【整備前】

【整備後】
整備は今季2回目。
例年よりも寒い冬なので、暖房機はフル稼働している。
温度を与えれば作物が育つわけではないのだが、ほぼ一日中ボンボン燃やすようにしている。
その為、整備期間も早い。
今回、整備期間が短かったのは最近続く強風の日もあって、煙突からの逆風でより多くのススが付着した可能性が高い。
ところでこの機械、古過ぎるので部品交換は不可能。
何処かがイカれたらおしまいである。
栃木県の山火事のように、ハウス内の火事も恐ろしいところ。
なるべく早いうちに新品で安全な暖房機にチェンジしたい。
オンボロには愛着が湧くよね ~明日もボンボヤージュ~
暖房機のバーナー掃除
2021.01.28(20:07)

昭和52年製の暖房機のバーナー掃除をした。(弟が)
4~5年前に知り合いの農家さんからタダでいただいた暖房機だ。
最近、"不着火"の不具合が出てきたので整備を施した。
昨年12月の大雪もあって、暖房機もフル稼働だった。
その反動なのか、バーナーは"まっくろくろすけ"になっていた。
古い機械は、構造が簡単で不具合は見つけやすい。
アナログで時代遅れな製品だと思われがちな機械でも、情報化社会では素人でも修理が容易になっている。
整備次第ではローコストで長期間長持ちさせられる気がする。
何とかエコノマイザーだとか、何とかシステム等の電気系の装備が多い機械になると、もはや素人には修理できなくなる。
緊急時に対応できる簡単な構造はいいね ~明日もボンボヤージュ~
高所作業
2020.10.30(20:33)
本圃ハウスの天井に取り付けていた循環扇を取り除いた。
天井に取り付けていた循環扇は、約4年前当時に冬場の暖房効率を高めるために取り付けたもの。
正直、効果は不明のままで、今ではただの飾りだ。
4年も経つと、循環扇を固定したバンドが劣化していつ落ちてくるかも分からない。
今後の安全性も考えて撤去する事にした。

天井までの高さは約7メートル。
"命綱なし"で伸縮可能のハシゴを掛け、足を震わせながら登った。

弟が。

循環扇を固定していた数本のインシュロックバンドは結構劣化が進んでいたそうだ。

取り除いた循環扇は全部で4つ。
ロープでゆっくりと地上へ下ろしていった。
当時、どのようにして高所に運んだかは覚えていないが、恐らく必死だったとは思う。

高さ3メートルにある保温カーテンの上に取り付けていた配線も全て撤去。
この配線の撤去には、日本を代表する帆船、「日本丸」に乗船していた経験のある私も手助けした。
久々の"木登り"で肩をつったとか、
足がガクガクになったとか、
膝が上がらなくなったのはココだけの秘密だ。
高い所は嫌いだね ~明日もボンボヤージュ~
新防虫ネット
2020.10.21(18:50)
本圃ハウスに新しい防虫ネットを張った。前まで取り付けていたネットは、
目合いが細か過ぎた(0.3mm)故に風通しが悪くなっていた。
その細かい目合いの防虫ネットは、本圃ハウスを建てる前の設計の段階で、
「防虫ネットは細かければ細かい程良い」
と四季成りいちごの農家さんに教えてもらったのを鵜呑みにして取り付けたもの。
数年後に気付いたが、細かい目合いのネットは風通しが悪くなる為、ハウス内が暑くなる。
一季成りのいちご栽培には全く不向き。
秋の時期は取り外した方がいちごにとって良いと思う。
取り付けは、高所作業車に防虫ネットを載せ、
ビニールを固定する際に使用するスプリングで上段を仮止めしていく。

これで防虫ネットに地面の泥が付かない。

上段の仮止めが済んだ後は、上段と下段を本止めするという流れ。
ちなみに天井フィルムのエフクリーンも張り終わった。

【ビフォー】

【アフター】
フィルムがもの凄く透明で驚く。
もう張ってしまったので、高価なフィルムが盗まれる心配はない!ハッハッハ!
フィルム張りの施工は非常に丁寧かつ美しかったので、相当長い期間持ってくれるだろう。
良いいちごになるぞぉ! ~明日もボンボヤージュ~
エフクリーン張り替え
2020.10.18(21:00)
本圃ハウスの天井フィルムを張り替えている。今まで使用していたのは、POフィルムといって一般的に使用されているもので、5年耐久の品だったが、丁度5年経った所である。
当初は、8年くらいおきにフィルムを張り替える予定だった。
しかし、POフィルムは年々透明度が下がるので、いちごの収穫量が比例して下がることになっている。
光1%ルールという、オランダの施設栽培から生まれた理論に基づいて考えるとPOフィルムだと、
1年目 90%
2年目 85%
3年目 80%
4年目 75%
5年目 70%
といったように、ハウス内に入る日光が減少する為、年々収穫量は減少する。
当然、品質にも影響してくる。
当園の様な大型鉄骨ハウスには、長期展張が可能なフィルムが向いているので、思い切ってフッ素フィルムに張り替える。

【AGCグリーンテック製(旭硝子子会社)エフクリーン自然光】
このフィルムは、"割れないガラス"との異名を持っていて、割れないし透明度も長持ちする特殊なフィルム。
何やら、蛍石という鉱物が原料。
面白いのは火をつけても燃えない事。
30年くらいは張り替え不要。
光透過率が94%と露地と同等の光環境になる。


実は、このフィルム交換。
10月に入ってから既に進んでいました。笑
フッ素フィルムって高価なので、盗難の事を考えて今の時期にこのブログを書いている次第です。
さて、フィルムが真っ透明な今シーズン。
これからの30年で最も収穫量が多く、品質も良いいちごが作れる環境になりました。
大いに期待して下さい!
大枚叩きました ~明日もボンボヤージュ~
天窓ビニールの新替
2020.10.11(20:04)

本圃ハウスの天井のビニールを張り替えてもらっている。
まずは天窓のビニールから。
天窓は、ハウス内の空気を効率良く換気する為にある装置。
天井と同じ様にビニールを張っているのだが、この際なのでもっと良いビニールに張り替えてもらった。

天窓は、換気だけではなく多くの日光を通してもらわないといちごの生育にとって理想的ではない。
「光1%ルール」といって、ハウス内の光環境が1%減少すると、収穫量が1%減少する理論がある。
施設栽培においては、ビニールの透明度が透明であればある程高品質な作物が育ち易くなる事に繋がると思う。
スーパーダイヤスターっていうPOフィルム ~明日もボンボヤージュ~