ラストスパート1ヶ月
2022.05.31(20:49)

今シーズンの収穫も残り1ヶ月となった。
ほぼ毎日の収穫にも慣れ切ったところではあるが、そろそろ終わってしまう。
いちごの株の手入れもラストスパートをかける。
アルバイトさんを2名追加し、明日から最終の手入れ作業だ。
いちごの花や実を、葉寄せシステムのロープを交わして出してあげたり、不要な葉やランナーの整理などなど。
5~6人集まれば早い。いちごの株もお客様も家族も喜んでくれると信じて。
頑張るぞー ~明日もボンボヤージュ~
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シーズン終盤の大粒
2022.05.28(22:01)
紅ほっぺの大粒が採れている。今シーズン終盤の、数少ない大粒となる。

おかげさまで、大粒狙いのお問い合わせも増えている。大変感謝である。
いちご達が元気であれば次もあるが、なければこれが最後になるだろう。
涼しい気候を切に願う ~明日もボンボヤージュ~
終盤のよつぼしへの期待
2022.05.19(20:51)

日の出時刻が日に日に早まっている。
最近、4時に収穫作業で現地入りする際、日の出前の薄暗さと、月明かりがちょうど絶妙な雰囲気を生み出す時期だと感じている。
当園で今シーズン初栽培をしているよつぼしは、
四季なりの血統を持っている。(他の品種は一季なり)
理論上は7月の夏場でも収穫が可能とされるいちごの品種。

よつぼしは1日の明るい時間が長くても花芽が作られるDNA構造となっている品種であるため、
比較的収穫時期の延長が望めるそうだ。
岩手県は、四季なりいちごの栽培が可能な気候でもある。
一季なり、四季なり寄りの品種を作っている今シーズン、将来的に新たないちご作りの発想が生まれるかもしれない。
私の創造力が成長していれば ~明日もボンボヤージュ~
あと45日
2022.05.14(20:32)

今朝採れたおいCベリー。大粒が豊富である。
紅ほっぺ同様5番果に当たると思う。
北上いちご園の収穫期間は毎年6月一杯まで頑張っている。
今シーズンも6番果の収穫までは頑張りたい。
日本国内のいちごの出回りは、
九州~南東北地方の収穫打ち切りが5月一杯の傾向が強い。
いちごは春の作物なので、どうしても暑い気候を苦手とする。5月一杯の打ち切りは当然だ。
比較的冷涼な気候である岩手県は、6月一杯まで十分にお楽しみいただける。
状況は刻々と変化するので、販売期間はあくまでも予定ではあるのだが、いちごと私達が元気な限りは続けたい。
ちなみに毎朝の収穫時の気温は、
1月よりも2月よりも、今が最も寒い。
あと45日 ~明日もボンボヤージュ~
紅ほっぺの5番果
2022.05.13(20:05)

紅ほっぺの大粒が採れている。
恐らく5回目の頂果になると思う。
冬から春にかけての爆発力は、今シーズンはもう見ることはできない。それに数にも限りがある。
大粒好きなあなたへ ~明日もボンボヤージュ~
休まない紅ほっぺ
2022.05.04(20:40)

紅ほっぺが休みなく実り続けてくれている。
今シーズンはまだ一度も収穫が途切れていない。
約3年前から宮城県の先輩いちご農家さん(キャリア50年)にご教授いただいている栽培方法を実践し続け、今シーズンは少しばかり近づけたと思う。
先輩いちご農家さん曰く、
「いちごは疲れないが人間は疲れるのだ。」
と信じられない事を語っていたのだが、
嬉しいことに当園で働いている家族全員に似たような"症状"が体に表れてはきている。
「これ以上採れると皆が困る」
とも語っていた事を思い出したが、そこまではまだ辿り着けられない。
いつかはその領域に ~明日もボンボヤージュ~
いちご本来の季節へ
2022.04.03(21:26)
4月に入り、当園に春らしい日差しが降り注ぐようになってきた。
今日もハウス内で背中に日差しを受けていた。
肌にジリジリと太陽光のエネルギーを感じた、妙な嫌気を感じるあの痛みを。
しかし、いちごの株にとっては絶好のご褒美に違いない。
得意な時期は春の作物なのだから。

毎年、いちごの実の熟すスピードがギアアップするのも4月の入りで感じる。
それもその筈で、初収穫を迎えた頃は、12月下旬の冬至の頃だからだ。
日照時間は伸び、太陽の角度も高くなる。
高気圧が南から張り出し、晴れる日が増える。
毎日、実を観察してきたのでよくわかる。

この時期になると本領を発揮するのが、
この品種、桃薫。
晩生品種型の血統、DNAを受け継いでいる。
植物学的には、"晩生は収量が上がる"そうだ。
早生品種と晩生品種の差が出てくるだろう。
これからがいちごの本来の季節 ~明日もボンボヤージュ~
3番果の頂果へ
2022.03.29(20:01)

3番果の頂果が採れている。
予想していた時期よりも1週間ほど前進した。

頂果はいわゆるもの差しのようなものだと考えている。
いちごの自然な実り方として節目のような存在だ。
自然の中の旬だからこそ、作物は大小様々になるので、全て同じ大きさに揃えることは農家にとってはナンセンスである。※工場や仕入れは例外

冬の疲れが株に見られるが、日照、日射も充実してきているので後半戦も頑張ってほしい。
そういえばそろそろ折り返し地点になる ~明日もボンボヤージュ~
ガラスの枝
2022.03.05(21:04)
ここ数日、収穫の際に実の色に違和感を感じる事が多くなってきた。ヘッドライトで照らして見た方がわかりやすいのだが、このようにいちごの色が霞んでいるものがある。

左が商品果、右が非商品果(色が霞んでいる)。
早急に原因を特定したところ"花梗折れ"。
いちごの実の重さに耐え切れず、枝折れ防止のネット際から「ポキっ」と折れてしまっている。



べにほっぺの2番果は、どの品種よりも重い為かこのような弊害が起こりやすい。
株が精一杯実を実らせたい気持ちが伝わってくるようだ。

(物理的にこれだけぶら下がると枝への負担も過大。)
こういった花梗折れは、折れた瞬間から実への栄養分がスムーズに供給されなくなる。次の実への栄養供給は絶望である。もちろん実の味は非常に残念なものになってしまう。
当然、味の無いいちごの混入を防ぐ方が重要なので、枝ごと除去せざるを得ない。
毎年、花梗折れには頭を悩まされていて改善を3度試みている。しかしそれでもゼロにはならない。

(まだ1回目。油断禁物。)
自然なものを相手にしている以上は、必然的に起こるものなので仕方の無いロスではある。
一難去ってまた一難、たかが一本(個)されど一本(個)、なかなか一筋縄にはいかないものだと強く感じている。
今後一週間程、大きな地震が来ないことも祈りたい。
成らないよりもマシなのが一番だけど ~明日もボンボヤージュ~
長生き
2022.03.01(20:21)
今作のいちご栽培では、私の命の次に大事な当園のスタッフであるミツバチの寿命が非常に長い。今作はまだ2箱しか購入していない。


マルハナバチを使いこなすという本を、昨年血眼になりながら読みまくったお陰なのか、長生きしてくれている。
ミツバチの幼虫は、花粉を食べて大きくなったり個体を増やすと言われているのだが、いちごの花の花粉は他の作物と比べて多くの花粉が採れないらしい。
なので、ミツバチの巣箱の寿命が短くなりがちだとされている。(約30~40日とされている)
ナスやトマト等の大きな作物だと花粉も多い為、60日以上も巣箱の寿命が長いそうだ。
巣箱を長持ちさせる為には、何個か裏ワザがあるそうで、1つは人口の花粉を毎日与えたり、

作物の花粉自体を増やし、着花負担を増やしてあげることや、温室内の温度や湿度コントロールを適正化により花粉の粘性が向上することによって、結果的に巣箱が長持ちするとされている。
今作では、それらの条件が上手く重なったのだろう、過去1番巣箱が長持ちしている。

巣箱の中を覗いてみると巣は大きく発達し、幼虫も見え、働き蜂の個体も多くなっている。
もう少し頑張ってくれる事を期待したい。
たまたまなのか知恵が発達したのか ~明日もボンボヤージュ~