今シーズン(2021~2022)販売終了
2022.07.03(20:33)
今シーズンの販売が無事に幕を閉じた。
家族皆、健康に終えられたことが1番の収穫である。
シーズン中、100回程心が折れそうになったが、
お客様のお手紙やメッセージに何度も励まされ、やり切ることができた。
本当に感謝。

【紅ほっぺの収穫12/29】

【桃薫1/29】

【紅ほっぺ2番果2/21】

【紅ほっぺ3/27】

【紅ほっぺ4/24】

【紅ほっぺ5/28】

【紅ほっぺ7/2】
今シーズン、販売をお休みしたのは1日のみ。
いちごが途切れずに実り続けてくれたので、いちご達も本当に頑張ってくれた。(長過ぎる
来シーズンの販売だが、もの凄く寒くなる頃となる。
これからも新しいビニールハウスで育ついちごの様子等々を随時載せていくので、是非チェックを。
今シーズンもありがとう ~明日もボンボヤージュ~
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人気の小粒
2021.05.05(22:40)
GWが終わると、いちご達の調子が良くなる。例年の傾向である。
理想を言うと、GW期間中に集中していちごの実がたくさん実って欲しい所。

こどもの日である今日。
出張産直所で人気があったのは"小粒パック"だった。(と思う)
恐らく、お子様が食べるものだからこそ大粒よりも小粒をお求めになったお客様が多かったからだと考えている。
いちごは大粒の方が価値が高いと思われがちなのだが、大粒を求めているお客様がいなければそんなに価値はない。
需要に応えられる栽培計画に毎年頭を悩ませている。
今後も模索が続く ~明日もボンボヤージュ~
早朝の葉水
2021.03.21(20:19)
今朝、いつも通りに収穫作業を始める前、ふと、いちごの葉を観察したところ葉水(はみず)"が出ていた。


葉の先端に付いている雫が葉水である。
詳しい理屈は私としては研究途中なのだが、この葉水を良い事と捉えるのと悪い事と捉えるのと2種類存在する。
いちご栽培を始めた6年前は、
「葉水は、いちごの根が活発に活動している証拠だから出た方が良い」
と覚えていた。
しかし近年では、
「葉水は、ハウス内の湿度が高過ぎる為いちごの葉の蒸散が追い付かずに出てしまうので、除湿した方が良い」
と先輩農家から聞くようになっている。
夜間、いちごの株は根圧(こんあつ)といって、根が地下の水を吸い上げる力がある。
その根圧によっていちごの株全体に養水分が行き渡り、余分な水分が葉の先に雫となって現れる。
つまり高湿度環境というわけである。
養水分の吸収量には、月の見え方(新月や満月)によって違いもあると聞く。
それに品種間の差もある。
…もうなんだかよくわからないので、とりあえず保留にしておこう(笑)
個人的には葉水が出た方が神秘的で美しく感じるので、どちらでも良いのかなと思ってしまう。
でも、いちごの"実"にとって良いのはどちらなのかは知っておきたいところだ。
いちご博士なら知ってそう ~明日もボンボヤージュ~
試食
2021.01.05(23:12)
今年の元日に収穫し、仏壇にお供えしていたいちごを試食してみた。
連日の寒さもあり、冷蔵庫並みの気温の中で3日も経ってしまったいちご。
味は当然、残念なもの。
もぎたてと比べると明らかに水分量が減り、果肉は発酵?したかのような味へと変化していた。
私は普段から3日以上経ったいちごに手を出す事はない。
味見の為に食べてみたがやはりといった感じ。
もったいないと思えば食べられる範囲ではあるが、朝採りのいちごと比べると相当な差がある事を再確認できた。
忘れかけていたけどやっぱ不味いね ~明日もボンボヤージュ~
トップ農家視察
2020.02.13(22:11)
いちごをたくさん収穫している先輩農家さんの圃場を見学させてもらってきた。
「すごい」
としか言いようのない結実の状態を目の当たりした。
まさか、たった数メートルで数百粒のいちごの実が写真に収まるとは。
もう1度言わせて下さい。
すごい。本当に。 ~明日もボンボヤージュ~
恋みのりの大粒とヘタ取り器
2020.01.23(20:24)
恋みのりの大粒が採れている。
今、恋みのりは大粒のピークを迎えている。
発送用のいちごは、大粒のみの取り扱いなので、
今は恋みのりの発送時期でもある。
昨年の年末、当園を見学しにきたいちご農家を志す友人が、恋みのりの味と大きさを絶賛していたので、"当時、お土産を忘れてしまった"ので、
改めていちごを送った。
友人は、
「デカい!」
「キレイ!」
驚いた様子だった。
いちご好きな友人は、何やら「いちごのヘタ取り器」を所有していたそうで、ヘタを取る動画も送ってくれた。
けっこうスグレモノみたい ~明日もボンボヤージュ~
全国的ないちご不足について
2020.01.12(20:33)
今年は暖冬だ。驚く事に昨日、「雨が降った」。
私が小学生~中学生の頃には見たことのない光景だ。
出番のない"スノーモービル"が、雨に打たれている。
そんな冬である。
「暖冬なら、いちごが沢山実るんじゃね?」
と、思う方は多いかと思う。
でも、今年は全国的にいちごの相場の高値が続いていて、実の出回りが少ないらしい。
「何故いちごが少ないのか」
疑問に思ったので、私なりに分析をした。
恐らく原因は、秋の高温&日照不足、だと思う。
いちごの苗を植え付ける秋の時期は、限りなく涼しい気候が望ましい。限りなく。
でも実際は逆で、非常に暖かかった。(北上市でも過去5年で最高レベル)
秋に暖かい環境で育ついちごは、実の量を少なくしてしまう。(栄養成長と生殖成長の関係がある)
合わせて同じ時期、特に関東の地域中心に日照不足になった事も、今の時期にいちごの実が少なくなった要因の1つだと思う。
一般的ないちごの促成栽培では、9月の花芽分化の後定植し、その後の1ヶ月間の期間で花の数が決定する。
つまり、定植後の1ヶ月間に光合成量が不足すると、花の数が少なくなる。
少なくなってしまった花が11月頃に開花する。
結実した今の時期に、実が足りなくなる。
といった流れが全国的に起きているのだと思う。
いちごは、「バラ科」の作物で、環境の変化にとても敏感な作物だと考えられていて、
冬場こそ、いちごはハウス内で栽培しているが、
夏、暑かった、涼しかった。
秋、ちょっと暑かった、ちょっと寒かった。
といった自然の環境に左右される時期も少なからずある。
いちごはガラスの心?なのかもしれない ~明日もボンボヤージュ~
おいCベリーの種浮き果
2019.12.09(20:57)
おいCベリーの真っ赤な果実。ハウスの南面で見つけた。

丸一日中、太陽の光を浴びた果実は、
果実温度が上昇し易い。
光合成した栄養素は、温度の高い部分に多く送られる為、果実温度が高くなれば、糖度も高くなり易くなると考えている。
このおいCベリーの果実だが、よく見ると"種"が浮いている。俗言う、
「種浮き果」である。
種浮きの原因を忘れてしまっていたので改めて調べてみると、
ーーーーー
"種浮き果"
果床組織の細胞肥大が劣る「種浮き果」の発生は、極端な高温や低温、養分欠乏などさまざまな要因によって誘発される。
発生には品種間差が認められるが、草勢が低下するととくに発生が増加するとされている。
ーーーーー
(引用元 いちご大辞典 障害と対策 種浮き果)
おいCベリーは、ハウス内が乾燥した条件で種浮き果が多く発生すると記憶している。
恐らく、ハウスの南面の場所は日光が多く集中する為に乾燥し易くなるからだろう。
見た目はトゲトゲしいが、味はスウィートだと信じたい。 ~明日もボンボヤージュ~
硝酸イオン濃度を測定してみた
2019.10.24(19:55)
現在のいちごの株に、どれほどの硝酸が蓄えられているかを検査した。検査には、「硝酸イオンメーター」を使う。
作物から絞った汁を入れると、硝酸イオン濃度が数値化される機器だ。

いちごの場合、展開した新葉から数えて3枚目の葉の茎から絞り出した汁を計測する。(数値が1番安定する)

いちごの茎をハサミで細かくし、ニンニク絞り器で絞る。


絞った汁を硝酸イオンメーターに垂らす。(最低4滴以上)


検査の結果、現在の硝酸イオン濃度は、3,200ppm。
時期としては気持ち高めの数字になる。
経験や勘のみの栽培だけではなく、数値化した栽培は未来的に大事になると思う。
人間は嘘をつくけど、数字は嘘をつかないっていうよね ~明日もボンボヤージュ~