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夜間の除湿について

2018.11.30(21:45)
夜間のハウス内は湿度が高い。

高湿度は、病原菌にとって"適した環境"だ。
ハウス内環境制御の視点では、本来の作物栽培の趣旨から大きくズレ、病原菌を培養するハウス内となっては本末転倒であろう。

そこで、夜間の除湿が必要になる。
除湿方法の中でも、寒い期間に最も有効な除湿方法がある。



それが、「内張カーテンちょい開け」である。

ハウス内と外気との気温差が5℃以上あれば、外張りのビニールの内側に結露が発生する。
冷たい飲み物が入ったグラスの外側が結露する原理である。

株を健康に保ちたい ~明日もボンボヤージュ~
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早朝加温と葉の気孔

2018.11.27(18:13)
いちごハウス内の温度管理の中で、暖房機を使う場面がある。

「早朝加温」である。

読んで字の如く、朝の時間帯に加温する。
早朝加温がない場合、日の出と共に太陽光のエネルギーで急激にハウス内の温度が上昇する。

急な温度変化は、作物にとってあまり良いことではない。人間だって、5℃以上の温度変化にストレスを感じる。それと同じ事だ。


急激な温度変化は、湿度も変化する。
湿度の急激な変動は、葉の裏の気孔(呼吸するところ)が閉じてしまう。
1度閉じた気孔は、2時間は開かないので、急加温、急換気はご法度なのだ。

要するに、光合成の効率が低下するので、果実の品質を下げる原因になるのだ。

ダメ、ゼッタイ ~明日もボンボヤージュ~
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ちょっと落ち着こうか

2018.11.01(21:08)
9月上旬に定植したいちご達。
生育は順調、、いや、絶好調過ぎるくらいだ。



例年通り葉が大きい。

ハウスを建てる際、換気部に細かいメッシュの防虫ネットを張った。
風通しは悪くなるが、外部から飛び込んでくる害虫はほとんど阻止出来る。(殺虫剤の使用は少なくなる)

ただ、温度と湿度が下がりにくい。
空気の通りが悪いので、湿度も抜けにくくなる。
温度と湿度が高いと、飽差が高くなるので、
葉の裏の気孔が開く。
呼吸が多くなり、CO2の吸収も多くなるので、
光合成が促進され、生育が進み易い。

結果論になるが、ハウスの設備が勝手に生育を促進している環境になっている。

だから葉がデカい。

育ち過ぎも良くないんだよなー ~明日もボンボヤージュ~
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基本的なこと

2018.08.14(21:34)
巷では、環境制御の話をよく聞くようになってきた。

企業も環境制御に注目していて、様々な機器が世に出てきている。

例えば、自動灌水装置、液肥混入器、自動換気システム、ミスト装置、co2発生装置など。

とても便利な機械ばかりだが、

フルスペックだから全てが上手くいくわけではない。

良くある例では、補助金漬けの超大型施設園芸施設や、植物工場がある。

補助金無しでは、見るも無惨なB/Sが殆どを占めるそうだ。

それもそのはずで、肝心の栽培技術がないからだ。

マーケティングが上手く行き、販路を持っていたとしても、最重要面は、栽培である。

装置は、目的を達成する上での1つの手段に過ぎない。

農業の基礎は、良い作物を育てる事。

忘れがちなんだよね ~明日もボンボヤージュ~
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光1%ルールと温室の形状について

2018.05.27(22:15)
 施設園芸で最先端のオランダでは、光1%ルールというものがある。
作物が受ける光が1%増えると、光合成量が1%増え、収量が1%増えるという理論だ。
光環境を左右するのは、様々な要因があるが、ハード面に左右されることもある。

「温室の構造には単棟と連棟があり、さらに東西棟と南北棟がある。
太陽放射は直達放射と散乱放射からなるが、わが国が位置する緯度において直達放射が温室床内に届く比率(直達放射の透過率)は、温室の構造と方位を変えて、冬の光環境を重視して計算すると、直達放射の透過については、東西棟が南北棟よりも優れている。
しかしながら、透過率の分布は、東西棟では部材の影や北側屋根の影響を受けやすく、南北棟よりも均一性が劣る。
一方、散乱放射の透過は、温室の構造や方位の影響を受けにくい。このため、直達放射と散乱放射併せた太陽放射透過率の東西棟と南北棟における違いは、冬に曇天日が多く、散乱放射の割合が大きい地方では小さくなる。
実際には、与えられた土地や建設費の制約条件のもとで、最善の光環境が得られるように、温室の構造や方位を決めることになる」
 (引用元 施設園芸・植物工場ハンドブック日本施設園芸協会 農文協著 )

 この光環境の違いから、日本一の収量を上げている農家さんのハウスの形状をを思い出すと、
”パイプハウスの単棟で東西棟”だった。
おそらく、もっとも影が少ない光環境だと考えられる。

 冬場に光が重要な作物での場合であれば、東西棟の方が光を多く通し易い上、温度も上がり易くて経済的だ、。
日射量の少ない冬場の作付けのいちごは、光合成産物の配分が、果実に80%程配分される。
常に着果している状態で、花芽分化の時期も重なり、花芽分化後の窒素の吸収量で着果数も決まるので、
冬場の光はとても重要だ。

女の子の自撮りでも、にっこうが一番盛れるって言うよね ~明日もボンボヤージュ~
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圃場視察

2018.05.17(21:57)
 誠和(株)の方が、視察に訪れた。
今回は、プロファインダーユーザーの方達を視察しているそうだ。

 今作の、いちごの出来栄えを一通り話をし、上手くいかなかった点の「改善策」を聞いてもらった後、
一番気になっていた、全国的ないちごの卸売価格の高止まりから、他のいちご農家はどのような今作だったのか尋ねてみた。
すると今作は、今までにない寒さによって、上手くいった方と、いかなかった方と、両極端に分かれているそうだ。

 トップ農家は、今年は昨対比の収量を維持出来たらいい方、とのことで、比較的難しい年だったようだ。
環境をコントロールできる施設園芸では、人工的には作れない光以外は、全てコントロールできる。
弱光条件でも、適切な環境以上を作れるのが、施設園芸栽培でもある。

プロフェッショナルは言い訳をしない ~明日もボンボヤージュ~
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DIF(昼夜温格差)

2018.04.21(21:14)
 日に日に気温が上昇している。特に夜温が高くなってきた。

 最近の北上市の夜明け前の最低気温は、8℃~10℃程で、日没後の夜温前半の温度が15℃前後にもなるので、とても高い。
この時期になるとDIF(昼夜温格差)が小さくなるので、いちごの株が栄養成長に傾き、大きくなってしまう。
肝心ないちごの実を大きくしたいので、生殖成長に傾けたいが、なかなかコントロールが難しくなってくる季節が、とうとう岩手県にもやってきた。

 日中の気温を高くしてストレスを与える事によって、生殖成長に傾ける方法もあるが、ハウス内が暑くなってしまうので最善策にはならない。肥料濃度を上げる事でも生殖成長に傾ける事もできるらしいが、リスク的にあまり良くないみたいだ。
残る手立ては、灌水での培地水分コントロールになる。
乾燥しやすい季節でもあるので、あまりストレスを与えすぎると葉の気孔が閉じてしまうリスクも多少なりともあるが、他に方法はないだろう。

やるかやらないかならやる ~明日もボンボヤージュ~
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CO2濃度

2018.04.12(19:30)
 当園が今年から新たに取り組んでいる事、日中のCO2濃度の高濃度施与だ。

 ハウス内の環境制御において、CO2施与は、収量の増加に、最も有効な方法とされている。
理論的には、収量だけでなく、光合成によって、果実に送られる糖も増える為、収量と糖度、両方に効果があるとされる。

 暖かい地域では、冬でも換気をし、ハウス内の温度を下げるが、同時にCO2も外気に排出される。
当園は、冬場は寒く、換気がほぼ不必要なので、高濃度でいちごにCO2を与える事が出来ると思ったので、実際に試した。

実感としては、冬場の実の量は、確実に増え、大粒の実も多かった。(気がした)

後半はどうかな? ~明日もボンボヤージュ~
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プロファインダー

2018.04.11(19:15)
ハウス内の環境測定機器
 当園では、ハウス内の環境データを測定している。
測定機器は、誠和(株)のプロファインダーだ。

 この機器は、ハウス内の温度、湿度、絶対湿度、露点、飽差、飽和水蒸気量、CO2、地温、照度、積算気温のデータを1分間隔で、リアルタイムに閲覧が出来る。そして記録する機器だ。
簡単に言うと、いちごにとって、最も良い環境状態なのかを「見える化する装置」だ。

 しかし、データの閲覧、記録するだけではあまり意味がない。
得た情報を元に、「なぜそうなのか?」「と論理的に考え、「どうしたらいいか?」と改善点を見つけ、PDCAサイクルを回していく事が、最も重要だと思っている。
それが、いちごの状態に繋がっていく。

奥深い、いちごの謎解きへ ~明日もボンボヤージュ~
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ハウス内の環境

2018.04.07(20:23)
 当園が、栽培で初年度から取り組んでいる事がある。
それは、「ハウス内の環境制御」である。
環境制御とは、光、温度、湿度、二酸化炭素濃度などを、人工的にコントロールし、
作物が、最大限に光合成できる環境を作る事である。

 初年度は、環境制御のセミナーに何度も参加した。
昨年は、施設栽培農業で、世界最先端のオランダに、トマト栽培の様子を見学に行った。
一通り、環境制御について学んだつもりだが、実際の栽培に反映出来ているかと言うと、まだまだ疑問だらけである。
年々、栽培の情報も更新されるので、ついていくのがやっとだ。

3シーズン目の今年の挑戦は、二酸化炭素濃度を高濃度で施用するとどうなるのか?を、試している。

試行錯誤の連続 ~明日もボンボヤージュ~
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プロフィール

北上いちご園農園主

Author:北上いちご園農園主
岩手県北上市にある観光いちご園、北上いちご園農園主のブログです。

元船乗りを経て新規就農者し、観光農園をしています。
ひよっこ就農者の農業日記です。

毎日投稿します。

※ボンボヤージュとは、
船出の際、「よき航海を!」
と、旅立つ人々への挨拶です。

ホームページは、下のリンクにあります。

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