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プチ耕運機 みのるくん

2019.07.21(23:14)
本圃の培土の耕運をしている。
いちごの高設栽培専用の耕運機を使って。



この耕運機、多少の改造を施して使用している。
当園の栽培層、ヤシガラ培土、葉寄せシステム2.0に適合させる為には、ノーマル仕様では使い物にはならなかったからだ。

当園専用にアレンジしてやっと使えているので、オーバーな表現をすると、

"世界にただ1つの耕運機"

だと思っている。



改造した耕運機について、まず最初に耕運機の可動部について説明しよう。
培土を耕運する要の部分は、「スクリュー爪」と呼ばれ、耕運した後の培土の落下を防ぐ目的で採用されたギミックらしい。

通常、耕運機を前進させるだけで培土の耕運が行えるスクリュー爪なのだが、当園のヤシガラ培土の耕運には通常の耕運方法が適応しなかった。
ヤシガラ培土の固まる性質と、スクリュー爪の相性が悪いのか、耕運機が全く前進しなかった。


そこで、当園では耕運機のスクリュー爪を培土に刺して耕している。



耕運の方法を解りづらい図に示すと、このような耕運方法になる。
耕運者は、柔道の組み手をしているかのような姿勢と動きに非常に酷似した状態で、汗だくになって作業する。
それでも、手で耕運するよりはよっぽどマシだ。


ちなみに、耕運方法を模索している時に判明したのだが、耕運機を後進した方が使い勝手が良かった事をヒントに、車輪は前後入れ替えてある。(押してもダメなら引いたら上手くいくものだ)


それに加え、当園の葉寄せシステム2.0に適合させる為に、耕運機自体の幅も同時にアップデートした。


(切るだけなんですけどね。)

完璧とは言えないが、培土の耕運は行える仕様への改造は成功したと言えるだろう。

培土の耕運仕上がりも、100点満点中、64点は与えられる程、培土はふかふかになる。



ヤシガラ培土を使用している発砲スチロール製の高設栽培システムを採用しているいちご農家の方でも、
耕運機メーカーの方でも、
栽培システムメーカーの方でも、
培土の耕運方法には、栽培層の破損リスクを考慮して手で耕運する方法を選択している事が多く、耕運機で耕運している事例はない。


もし、YouTubeに動画をUPするならタイトルは決まっている。
【朗報】高設栽培のヤシガラ培土を安全に機械で効率的に耕運する方法が存在!!??

100回再生はイケるかも ~明日もボンボヤージュ~
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挿し苗2日目

2019.07.17(21:45)
いちごの子苗をポットに挿してから2日目。

苗をポットに挿してからの約3日間程は、苗に何度も散水をする。
苗の発根を促す為には、ほぼ100%に近い湿度の状態と、可能な限り涼しい気温なのが条件だ。
晴れの日の散水は多く、曇天だと散水は少なく済む為、挿し苗をする際にはなるべく梅雨の時期を狙った方がラクらしい。

晴れの日の今日の水管理。
朝と午前中に2回、お昼に2回、夕方に2回、そして夜に1回と合計で7回程散水をした。



気温の高い日中は、子苗が萎れ易い傾向だが夕方以降の涼しい時間帯になると凛とした状態に復活する。
日中はダラけている様に見えるが、夜になると元気になる。(人間でも居そうだ)

親株とランナーで繋がっている受け苗方式だと、水分も養分も全て親苗から供給される。
一方、この挿し苗の場合は親株から一気に切り離され、自力で根を下ろして自立しなければならない。

いちご農家の先人はこう語る。

「若い苗齢の時期に死ぬ程の苦労を味わったいちごの苗の方が、将来的に高いパフォーマンスを発揮する」

という見解は、あながち間違っていないかもしれない。

上手く叩き上げられるかなぁ ~明日もボンボヤージュ~
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挿し苗初日

2019.07.16(22:05)
挿し苗初日。

大きい苗と小さい苗に分け、ポットに固定し、散水をする。

大きい苗も小さい苗も、定植する9月上旬の時期になると大きさは揃うそうだ。



ポットに挿した苗は。上手くいけば約10日程でポットの土に根が下りる。
活着するまでの期間は、水管理が要となるので、苗からは離れられない。



冷蔵庫に保管した子苗。
重力によっていちごの葉が曲がってしまったが、問題なく使用出来る状態だった。

これは良い発見になった。
恐らく、1週間は冷蔵庫内で保管出来る。

活着するかな? ~明日もボンボヤージュ~
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そうだ、挿し苗をしよう

2019.07.15(22:27)
今年からいちごの育苗方法の1つ、挿し苗に挑戦をする。

国内でいちごの収穫量トップクラスの先輩が使用しているポットと同じもので作った苗と、当園が3年間自家育苗しているポットの苗との生育の差があるかどうか、今作、本圃の一部のスペースで1年間をかけ、実験栽培する。



普段使用しているポットとは全く違ったポットを使う。
ポットに土を詰め、散水をし、準備は完了。
これでいつでも挿せる。
後は天気が悪い日を狙って挿し苗をするだけだ。



親株から出た子苗を採取し、先輩農家さんに教えられた通りに子苗を選別する。

通常、このままポットに挿していくのだが、ここでもう一つ実験をしてみようと思う。


子苗に散水し、ビニール袋に入れ、冷蔵庫に入れて保管をする。

子苗は、冷蔵庫に保管すれば約1週間程度貯蔵が可能らしく、作業を長期分散化、短期集中と、どちらの選択も選べる様になる。

しかし、冷蔵庫で保管する方法には不安点もあるそうで、冷蔵庫に入れられた子苗は、重力によって葉が様々な方向に成長する際、苗が曲がってしまう事もあるそう。
子苗をピンで固定する際に、若干の作業の支障が発生するそうだ。


いちご栽培は、1年に1作しかない。
つまり、1作で5作の栽培方法を試したら5倍の速度で栽培技術を体内化出来る。

変化に対応出来る栽培技術力を会得したい ~明日もボンボヤージュ~
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栽培システムと根の環境

2019.07.14(23:09)
当園のいちごは、高設栽培という栽培システムで育っている。

高設栽培とは、地面から切り離した場所で作物を育てる栽培方法で、国内だけで何十種類もの栽培システムが存在し、栽培層の形状、土、水、肥料の組み合わせだけでも、何通りも存在している。
高設栽培の中には、土を使わない栽培方法、「水耕栽培」もある。

この多くの栽培システム。
栽培には、

「作物の根が水を吸えばOK」

と言うことになる。

ただ、栽培システムだけで、高品質の作物が育つ訳ではない。

「土が良いから美味しい。沢山採れる。」
「水が良いから美味しい。沢山採れる。」
「肥料が良いから美味しい。沢山採れる。」

と、そんな単純に結論付けられる訳ではないのだ。
半分正しいかもしれないが、半分は間違っているとも言える。

栽培システムと作物の品質の因果関係はない ~明日もボンボヤージュ~
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株の刈り取り終了

2019.07.13(22:06)


今シーズンの本圃の最終段階の仕事である「株の刈り取り」。
本日をもって、綺麗さっぱり片付いた。
何も植えられていない綺麗なハウス内には、心地良い風が流れるようになった。


刈り取り作業は、いちごの一昨の中でも最も労働環境が劣悪で、非常に体力を要する作業になる。
ハウス内の高温多湿の環境下に置かれ、軽い熱中症によって頭が痛くなりながらも、ひたすら株を刈り取る単純作業。
刈り取った数万株の株の撤去。
そして、砂埃を吸いながらの床の清掃。

普通の農業の現実なのだが、結構"軽いメニュー"だ。


ここで家族の自慢をさせてもらいたい。
私の家族(チーム)は、この刈り取り作業を軽々とこなす。(それも、超効率的スピードと完璧な仕上がり)

当園の立ち上げの前に作付けしていた「きゅうり栽培」➕「さといも栽培」を同時にこなしていた時と比べると、5分の1くらいの労働レベルに感じるらしい。

「2ヶ月間に1日の休みも無いなんてやってられない」
と、思うなら少なくとも"農業"は出来ないと思う。(船乗りは陸にすら居られないのでまだマシ)


労働集約型産業に属する農業。
当園のケースでも、主に家族の力をもって成り立っている。
今回の刈り取り作業でも、家族の絶大な手助けを受けたお陰で、早期に作業を終える事が出来た。(まだまだ仕事はあるけれど)

農業においては、たった1人の力で多くの高品質な作物を作る事は不可能に近い。

仲間は本当に大切なのだ ~明日もボンボヤージュ~
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徐鉄装置再購入

2019.07.12(20:52)
購入する予定だった徐鉄装置。

液晶が破損した状態で購入する予定だったが、商品購入時に組み込まれていなかった空輸料金によって総支払額が跳ね上がった為、購入をキャンセルした。



この徐鉄装置。
重量が40キロほどあるそうで、送料が物凄くかかる。
燃油サーチャージという訳の分からないものと、関税という罰金の様なものもかかるそうだ。

送料が跳ね上がる事が判明した以上、液晶が破損した商品を無理矢理購入する程、高値掴みな事はない。

という事で、ほぼ間違いのない新品の商品を再度購入した。



商品到着までは約1ヶ月。
気長に待とう。

トホホギス ~明日もボンボヤージュ~
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井戸ポンプげっと

2019.07.11(21:07)


来シーズンより、水道水から圧倒的にコストが安い井戸水の使用に切り替える。

徐鉄装置はまだ届いていないが、徐鉄可能を前提として、井戸のポンプを見切り購入した。(ヤフオクの中古品)
上手くいけば、1ヶ月後には水道料金の格安化が実現する。


購入した井戸ポンプ。
国内家庭用ポンプのトップブランドである、株式会社川本製作所の清水ポンプだ。
買ってから気付いたのだが、"井戸用のポンプ"ではなかった。
最悪、水を吸い上げる事が出来ない可能性がある。

型式を調べてみると、「給水補助加圧装置」とやらが付いている特殊なポンプだった。
そもそも吸入口に水圧がかかっていないと水を吸えないポンプらしい。

5年前、井戸屋さんに、

「ポンプを買う時は"井戸用を買う様に"」

と、6回程の忠告を受けた事を思い出したが、時既に遅しだ。


通常、井戸は地下数メートルに水位が存在するので、「浅井戸用のポンプ」や「深井戸用のポンプ」等の自吸が可能なポンプが望ましい。
(吸い上げ高さの数値があるもの)

しかしだ。
ヤフオクで検索した時に"井戸用"との表記もあったし、"水の汲み上げテスト画像"は1メートル程の高低差から水を汲み上げていた。

当園の"自噴井戸"(水が勝手に沸く井戸)なら水位はゼロ。恐らく水を吸い上げてくれる筈だ。

あれだ、設置すりゃ分かる ~明日もボンボヤージュ~
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産直冷凍庫、故障

2019.07.10(22:48)
冷凍いちごの販売委託をしている産地直売所の冷凍庫が故障した。
残念な事に、数日前に補充したばかりの冷凍いちごが全て溶けてしまった。

店舗で販売しているアイスクリーム等も全て溶けてしまい、全て廃棄処分だそう。





(LOTTEの飲むアイス、クーリッシュと、ジェラートに属する物は全部私が頂いた)

今回のトラブルで、商品管理に詳しい父から学んだのだが、産直には冷凍庫故障時の原価保障という概念は、"仕入れ"ではなく"業務委託"に該当するので、保障は存在しない様だ。
なので、溶けたらゲームオーバーである。

この経験を踏まえ、農園的に保障よりも故障の点で、冷凍庫に保管しているいちごの事を改めて考える良いきっかけになった。

"もしもに備えて"である。

私の調べによると、冷凍庫の中身が溶けるまでの時間は約4時間。

冷凍庫自体に故障をお知らせしてくれる機能はなく、(お知らせ機能が付いている機械は高額)
コンセント内の通電が止まった際に、電話やメールでお知らせしてくれる機械(amazonで約5万円)はあるそうだが、冷凍庫自体の故障や、電柱、電線の断線、発電所のトラブル、火事、天災までは対処出来ない。

なら家庭用発電機を備えておけば?
と、思ったが、約4時間で中身がいつのまにか溶けてしまう冷凍庫の為だけには割に合わない。(損益分岐点上がるし)

じゃあどうしたらいいの?

と問われたら、どう考えても確率論的に、

"数十年に一度の事なら諦める"

しかない。

未来のトラブルなぞ知らん ~明日もボンボヤージュ~
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先輩農家さんの耕運機

2019.07.09(21:08)
高設栽培用の耕運機を購入するにあたって、何社かある耕運機のどれが無難なのかを模索している。
本圃の栽培層培土の耕運までの期限も近いので、早めに決断したい所である。

つい先日、買い出しの途中に近所の大先輩いちご農家の方とばったり会った際に、

私「高設栽培の培土を耕運する機械って持ってます?カルチベーターと言うか、耕運機と言うか、、」

先輩「おう、あるよ」

と、話をしていた事をふと思い出したので、機械を見せていただいた。



寸法を測った所、十分に当園の栽培層でも使用可能。
もっと言うと、多少の改造を施せば痒いところにも手が届くような仕様に変更も可能そうだった。

1時間だけ借して下さい ~明日もボンボヤージュ~
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プロフィール

北上いちご園農園主

Author:北上いちご園農園主
岩手県北上市にある観光いちご園、北上いちご園農園主のブログです。

このブログは、元船乗りを経て2014年に新規就農した農園主が、
農園の様子や、いちご作りの様子等を紹介しています。


※ボンボヤージュとは、
船出の際、「よき航海を!」
と、旅立つ人々への挨拶です。

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