萎れる子苗の取捨
2019.07.31(21:25)
当園で育てている約13,000本のいちごの苗の中には、この時期に萎れてしまう子苗がある。原因は、灌水不足である。

毎朝、苗に水を掛けるのだが、当園で採用しているポットの形状的に水が浸透し難い。
ポット上部は、直径5㎝程の円形。
スプリンクラーでの灌水でも、手灌水でもポット内に水が浸透しない苗があるのだ。
夕刻に育苗ハウスを一回りすると、全体の1%程の萎れている苗が見つかる。
合理的に考えると、萎れる1%の苗に時間と労力を使うのではなく、前もって1%多くの苗をあらかじめ作っておき、最終的に苗の数が、約13,000本揃う方法を選択をする。
人間の感情で考えると、萎れた苗を見て「かわいそう」と感じてしまうので、萎れた子苗を集めてたっぷりと水を与えて復活を願う。
苗作りの達成度99%と100%には、結構大きな差がある。
どちらを選んでも最終的には一緒になる気もするが、どちらかというと愛情が生まれる方を選んだ方が今も、今後も面白いと思っている。
人間は感情で動いている ~明日もボンボヤージュ~
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挿し苗後 2週間
2019.07.30(19:05)

挿し苗をしてから2週間近くが経過した。
子苗は深く根を下ろし、2日に1度の水掛けでも萎れない程になった。
まだまだ根量は十分ではないので、葉は残したままお盆過ぎ頃までは苗を充実させていく。
水を与え、肥料を与え、病害中を回避し、ガッチリとした体に作りあげたい。
挿し苗おもしれぇ ~明日もボンボヤージュ~
うどん粉病注意報
2019.07.29(20:58)
ここ数日、いちごの状態を毎日チェックしている。梅雨明け間近という事もあり、日中の気温が30℃を越える日が1週間以上続いている。
梅雨明けの発表はされていないが、完全に明けた様に感じている。

その影響なのか、いちごの葉が"巻く"現象が見られている。
いちごの葉が巻き始めると、いちごの病気の1つ、「うどん粉病」と呼ばれる病気の危険信号の黄色ランプが点灯した事になる。
高温と乾燥に弱いいちご達にとっては、この時期が1年間で最も辛い時期に該当する。
病気にかかり掛けてしまうのも致し方無いのかもしれない。
育てる側としては、"殺菌"と"水管理"を中心にしてあげる事が出来ないが、今作もこの夏を乗り切りたい。
頑張っておくれ ~明日もボンボヤージュ~
車のナビ交換
2019.07.28(22:53)
愛車のナビを交換した。
このナビ、10年以上も前のナビで地図自体が古く使い物にならない。
音楽もCDやMDでしか聞けない完全にオワコンのナビである。
MDに至っては"化石"かもしれない。
現代は便利なスマホがあるので、車のナビもCDも完全に不要だったりする。
そもそもスマホ1台あれば、言葉が分からなくても世界一周すら可能な世の中になっている事に改めて驚かされる。

友人からお下がりの音楽プレーヤーをいただいたので、YouTubeのナビ交換の動画を参考に設置した。

音域等を細かく自分好みにイジれるなかなか良い機械だ。
これにiPhoneを接続出来れば、ネット上のサーバーからほぼどんな曲でも映画でも楽しめる。
便利な時代になったものだ ~明日もボンボヤージュ~
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手灌水とスプリンクラー
2019.07.27(21:49)

今年の苗への水やりは、シャワーノズルを持った人力での手灌水を中心に育てている。
6月頃から、苗が増えるにつれて数日置きに水をかけていて、苗数が揃った今では人力での水やりの時間は多くなった。
人間は便利な道具が好きで、何かを犠牲にしてでも何かを得ようとする。
しかし、望む物を獲得した後になってから犠牲にした物を惜しんだりする。
ここ数日、苗の切り離しも進み、育苗ハウス内に設置してあるスプリンクラーを使って灌水を始めた。
タイマー管理が出来て、何もしなくても水をかけてくれる優れものだ。
ただ、スプリンクラーを使った灌水では、水のかからない苗もあり、ムラも多い。
ポットの形状が特殊な事もあり、人力での水やりのみが確実とも言えない。
スプリンクラーと人力での灌水を交互に使う事が、特殊なポットを使用する上で課せられた管理方法かもしれない。
一長一短あるんだよな ~明日もボンボヤージュ~
徐鉄装置げっと
2019.07.26(21:10)
念願の徐鉄装置をようやく手に入れた。1度目の装置購入に失敗した時間ロスが響き、約1ヶ月半ががりで米国からの個人輸入に成功した。

(義務教育で教わっていない英単語が羅列していて解読は不可能です)
コントローラーの液晶も壊れていないまっさらの新品。

上手く徐鉄出来る事を期待しています。
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徐鉄装置購入に当たって参考にさせて頂いたサイトはこちら
【イオンソフナーを小屋に設置する】
【ヤフオクでWater bossを購入】
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設置は来月 ~明日もボンボヤージュ~
暑さの回避策
2019.07.25(21:50)
日に日に気温が高くなっている。本日の最高気温は30℃近くまで上昇した。
育苗ハウス内での作業には危険も上昇する時期だ。
1週間後の天気予報では、最高気温が35℃近くなるそうだ。(白目)
船乗りをしていた頃、真夏の船の機関室内での作業を経験したことがある。
室温40~50℃でも作業は行う事は可能だったが、作業者は何度も意識が飛びそうになり、無駄な危険リスクだ。
"人命は最優先"な筈だ。
船舶の機関室の室温と比べる状況とは違うが、
「30℃?はっ?ヨユーっしょ!」
と、地獄のミサワばりにイキったり、根性論で乗り越えられる様な環境下では当然ないので、仕事の時間帯を早める事にする。
気温の低い日の出からお昼までの時間帯に、集中して作業を行うのだ。
給水の1秒からしても、作業効率は断然に違う。
メンタル的にもマシだ ~明日もボンボヤージュ~
太郎苗とタブー
2019.07.24(22:59)
子苗の切り離しをしている。親株から発生した子苗をポットに固定し始めてから約2ヶ月。
苗数が揃った時点で採苗が完了するので、最初に発生した苗と、最後に発生した苗との大きさに違いがある。

写真の右側が、通称「太郎苗」と呼ばれる1番最初に発生した子苗。多くの栄養を吸った事もあり、次の子苗を支えていただけあって色々とデカい。(5月下旬生まれ)
写真の左側が、最後に発生した子苗で、ガタイも小さくて貧弱に見える。根も少ない。良い意味で若い。(7月上旬生まれ)
ひと月半後の9月上旬に定植する。
その頃迄には、苗の大きさには差が無くなるが、どちらの子苗を優先的に植え付けるかは、様々な考え方があるので、どちらが良いとは言えないのが正直なところだ。
「太郎苗は、栽培では使わない」
現代のいちご栽培では、"常識"とされていたりする。
が、それはいちごがポットで苗作りをする前の常識で、数十年程前に生まれた考え方だ。(約30~40年前くらい)
ポット育苗が普及した現代では、太郎苗が"多収の苗"とも考えられている。
【当園が導入している栽培システム企業が考えるいちご栽培技術情報サイトの1つ】※太郎苗の歴史的背景が記載されています。
三菱アグリドリーム エース会
太郎苗については、歴史的に引きずられている概念がある。
本圃の1部分のスペースを利用して、タブーとされている太郎苗が、どの様な実り方をするのかこの目で見たい気がしている。
常識を覆すにはタブーをおかせばいい ~明日もボンボヤージュ~
4品種の子苗の様子
2019.07.23(22:40)
来シーズンの苗数が揃ってきた。「紅ほっぺ」、「おいCベリー」、「やよい姫」の3品種は必要本数が確保出来た。
最後の子苗をポットに固定してから2週間以上が経過したので、十分に発根が進んでいる筈。
間もなく親株から切り離しを行う段階である。
【紅ほっぺの様子】


【おいCベリーの様子】


【やよい姫の様子】※初育苗、来シーズン初デビュー


残る「恋みのり」だが、苗数はまだ揃っていない。
血統的にランナーの発生数が少ない品種なので、苗のスペースと数の確保には昨年同様悩まされている。
遅くとも8月半ば頃迄には確保したい。
【恋みのり】


ちなみに、全ての苗数約13,000本は、"全て祖母が1人で苗をポットに固定してくれているお陰"で苗が作られている。
なので、当園に祖母が居なければいちごは1粒も実らない。
祖母に限らず、私の両親の偉大なる手助けがあるお陰で当園が成り立っているのも事実。
私自身も、こんなブログすら存在していない事は、今一度この場をお借りして申し上げておきたい。
品種の話に戻るが、4品種の苗作りとなると各品種の生育に合わせた管理をする。
管理の手間は4倍とまではいかないが、精神的な負担は間違いなく4倍はある。
4品種のいちごの育苗作業に節目はあっても、作業が途切れる事は全くと言っていいほど無い。
最近、思うのだが、そもそもいちご作りには終わりも無ければ正解も無い気もしている。
だからこそ、いちご作りは面白いと感じている。
1度に40品種作ってみようか? ~明日もボンボヤージュ~