芽なし株の植え替え
2019.10.31(20:27)
ここ数週間。芽なし株の植え替え作業をしている。

2ヶ月かけて伸びてきた芽なし株の果房を除去し、近隣の株からランナーを誘引し、ピンで固定する。

作業を始めて今日で2週間。
ようやく全体の株を一通りチェックし終わり、1周したところ。
これから2週目の芽なしチェックになる。
今年に至っては、芽なし株が多く、連続して出現する事もある。
これが結構泣ける。
もう11月か ~明日もボンボヤージュ~
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挿し苗育苗方式の今
2019.10.30(21:28)
今シーズンから、試験的に新しい育苗方法で植え付けている株達がある。開花の時期を迎えたので、現時点での株の大きさの比較をした。
↓【挿し苗】↓


↓【受け苗】↓


パッと見、ほぼほぼ生育の差は無くなってきたように伺える。
挿し苗の株は、9月に植え付けた時は受け苗の株に比べて貧弱に映ったが、今では肩を並べる位になっている。
ただ、肝心なのは果実。
いちご栽培の要はそこにある。
まだまだ観察していきたい ~明日もボンボヤージュ~
保温カーテンの準備
2019.10.29(20:13)
間も無く11月を迎える。夜の気温は1桁代になり、日も短くなっている。
自然と、冬支度を意識させるかのような季節。
本圃ハウスでは、いちごの株を保温する為のカーテンを張る準備をした。
夏の間稼働していなかったカーテンの動作を恐る恐るテストする。

ビニール製の保温カーテン、
夏の間、高温によってビニール同士が溶着しているのではないかと不安だったが、無事に稼働した。
溶着はしなかったが、
夏の高温と冬の低温を行き来する環境下に置かれているのか、年々ビニールが伸縮して隙間が多くなってきている。
気付かぬうちに裂けていたりもする。
スキマ時間で直しておきたい ~明日もボンボヤージュ~
品種の差
2019.10.28(19:45)
品種によって、生育には差がある。株の大きさであれば、気温の高低差によって品種間に差がある。
いちごの実の数であれば、多い品種もあれば少ない品種もある。
得意な季節があれば、不得意な季節もある。
それに、肥料濃度や水分の量によっても変化する。


特に、ランナーの発生量には品種によって差があって、
ランナーが多い品種であれば、比較的栽培が容易になる。
苗数の確保であったり、定植後の芽なし株対策に対応し易い。
ランナーが少ない品種だと、栽培に難儀する場面は多いが、変わりに突出して秀でている部分も存在する。
ゲームで例えるキャラクター選択に近いかも ~明日もボンボヤージュ~
4品種、出蕾
2019.10.27(20:35)
蕾が出ていない"恋みのり"と、"やよい姫"。今日、ようやく蕾が見られるようになってきた。
これで、4品種全ての出蕾をクリアした。

(恋みのりの蕾)

(やよい姫の蕾)
まだ一部の株からの出蕾だが、
これから2週間もすれば、半分近くの株から開花が始まるだろう。
定植が早かった"べにほっぺ"と、"おいCベリー"は、既に開花を迎えているので、
年内に4品種の果実を揃えたい。
Xmasまで2ヶ月を切った ~明日もボンボヤージュ~
作物の観察と目印
2019.10.26(20:38)
作物を栽培する上で、重要な事がある。「よく観察をする事」だ。
歴史的には、栽培の上手い方が必ず実践している。現代の最新農業でも当然の如く、、、時代を問わない重要度になる。
それだけ観察の重要度は高いので、いちごの株に目印をつけるようにしている。
目印に使う道具はこれ。

洗濯バサミだ。
安い、軽い、付けやすい、見つけやすい、誰でも分かりやすいスグレモノだ。
病害中の疑いのある株であったり、生育に不自然な症状が見られた株に目印を付け、症状が回復するまで付けたままにする。
早く減らしたい ~明日もボンボヤージュ~
カマキリ侵入
2019.10.25(20:29)
いちごの株を手入れしていると、見かけない昆虫を発見した。
カマキリだ。
ちょうど、ミツバチが捕食されていた。

お腹が膨れていて体がデカい。
恐らくメスだろう。
ハチが減ってしまった事は悔しいが、外に逃してあげた。
カマキリはハチ食べるんですね ~明日もボンボヤージュ~
硝酸イオン濃度を測定してみた
2019.10.24(19:55)
現在のいちごの株に、どれほどの硝酸が蓄えられているかを検査した。検査には、「硝酸イオンメーター」を使う。
作物から絞った汁を入れると、硝酸イオン濃度が数値化される機器だ。

いちごの場合、展開した新葉から数えて3枚目の葉の茎から絞り出した汁を計測する。(数値が1番安定する)

いちごの茎をハサミで細かくし、ニンニク絞り器で絞る。


絞った汁を硝酸イオンメーターに垂らす。(最低4滴以上)


検査の結果、現在の硝酸イオン濃度は、3,200ppm。
時期としては気持ち高めの数字になる。
経験や勘のみの栽培だけではなく、数値化した栽培は未来的に大事になると思う。
人間は嘘をつくけど、数字は嘘をつかないっていうよね ~明日もボンボヤージュ~
硝酸イオン濃度の基準値
2019.10.23(21:13)
いちごの体内の硝酸イオン濃度には、栽培の時期によって基準となる値がある。11月~12月は、2,500~3,500ppm。
1月は、1,500~2,500ppm。
2月以降は、1,000~2,000ppmらしい。
ただ、これらの値は、"いちごの研究者が20年以上前に算出した値"で、現代の栽培に役に立つかどうかは不明だ。
実用的なのかどうかまでは分かっていない。
ただ、硝酸イオン濃度をマメに測定しておく事は、後々何かに繋がるかもしれない。
測ってみるかなー ~明日もボンボヤージュ~
いちごの副葉と硝酸イオン濃度
2019.10.22(21:59)
いちごの新葉に、副葉が付いている。4品種全てに見られている。

この副葉は、現在のいちごの株の体内にある、
"硝酸イオン濃度"(簡単に言うと肥料分)
によって出現する葉で、「福葉」や、「銭袋」とも呼ばれていて、いちごを作る人にとっても、いちごを食べる人にとっても良い葉と言われている。
いちごの体内の硝酸イオン濃度が600~800ppmの範囲内に収まっている時、
いちごの茎に副葉が出現するそうだ。
硝酸イオン濃度が高過ぎたり低過ぎたりすると出現しないそうだ。

上の写真に示す通り、現在の硝酸イオン濃度は約800ppm。
もう少し硝酸イオン濃度が下回ると、矢印下の600ppmの所に副葉が付くそうだ。
栽培期間を通して、この硝酸イオン濃度が適正範囲内を推移し続ける事が、最も望ましいらしい。
理想は、硝酸イオン濃度1,100ppm以下だそう。
続きはまた ~明日もボンボヤージュ~