2020苗作り 【ポット土詰め編その④】
2020.03.31(20:28)
ポットの上に掛けたシートを固定している。洗濯バサミで。


少しの風でも、軽いシートは風で舞う。
そこで、ダイソーで手に入れた洗濯バサミで固定しておく。
親株から伸びるランナー小苗も、
風によってすぐにズレてしまうので、
こまめな手直しが要るが、
シートだけは手直し不要になると思う。

目標は、1本の親株から20本の小苗の確保。
ポットへの植え付けは7月。
ハウスへの植え付けは9月。
いちごが実り始めるのは12月。
先を考えれば考えるほど不安に押し潰されそうになる。
不安しか生まないのが未来予想なのだが、
今やるべき事を一つ一つ積み重ねる事で、
願いは叶うと思っている。
今年は良い苗になる ~明日もボンボヤージュ~
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2020苗作り 【ポット土詰め編その③】
2020.03.30(21:02)
土を詰めたポットにシートを掛けている。
シートを張る理由は、親株から発生する小苗が、ポットの土に根を張るのを防ぐ事が目的だ。
これからシート上に子苗のみを発生させ、
7月に一気にポットに小苗を植え付ける。
そうする事によって苗の生育も揃うのだ。
ちなみにこの方法は、苗作り初年度にも取り入れた栽培方法でもある。
↓当時の写真がこちら↓

当時、小苗を這わせる為に青色のシートを張っていたが、実はこの青色、
いちごの果実に悪影響を及ぼす「アザミウマ」(害虫)を"呼ぶ色"なのである。
例えるならば、ハチミツを全身に塗って、
山の中をお散歩するようなことに近い。
大事な苗に害虫を呼び寄せては本末転倒なので、今回は白色のシートを張っている。
ちょうど、当園のいちごを栽培しているハウスの換気部に張っている防虫ネットの残りがあったのでそれを活用する。



製品その物の使い方としては間違ってはいるが、
5年間倉庫に眠っていたしょーもない在庫品。
まさかこのタイミングで役に立つとは思いもしなかった。
在庫一掃?に繋がり、倉庫に空間も広がり、いい方向へも向いている。
つづく ~明日もボンボヤージュ~
T君とベンツ
2020.03.29(21:39)
ラーメン家or居酒屋を経営したいと言っていた友人T君。何やら、ベンツが欲しいらしい。

【メルセデスベンツAMG GT53】
うーん、カッコいい。。。
でもあれ?起業は?とは思った。
ベンツ購入への私なりのアドバイス?としては、
「もうフルローンで買っちゃえ」
である。
住宅ローンをフルローン、オーバローンで融資を引いて起業しようとしているレバレッジ友人M君だっている。
綱渡りではあるが、その分自分自身の本気を出せるというもの。
でももし自分が同じ立場なら、車なんか捨てて、
ラーメン屋or居酒屋の店舗に限りなくオールインするだろう。
融資云々とか、ベンツだとかよりも前に、まず市場調査の方が大事だと思うが?
起業前ならリヤカーっしょ ~明日もボンボヤージュ~
お客様の声 【休憩スペース拡大】
2020.03.28(20:38)
休憩スペースのイスとテーブルを増設した。
以前より、お客様からご要望はあったのだが、
通路のスペース確保や材質を考慮し、
ようやく購入&配置に至った。
今から4年前~3年前にお越しいただいたお客様はご存知かと思うが、
以前の休憩スペースは、
キャバクラやスナックで使われていたであろう
"クラブソファー"のような物を壁伝いに置いていた。

【「飲み屋か!」と言いたい様なソファー】
これ、たった2年でカビに侵され、カビを除去不能となりオシャカとなった。
昨シーズンに購入した木製のベンチも、
オフシーズン中にカビてしまい、
カビの除去にとても難儀した。
そこで、ハウス内に長期間置ける素材はプラスチック製が最適だとようやく判明したので購入に至った訳だ。

プラスチックなら、ハウスの天井からの結露水が落ちても座面に染み込まない。
オフシーズン中にカビたとしても高圧洗浄機で汚れを吹き飛ばせると思う。
軽いので掃除もし易く衛生面の維持にも役立ちそうだ。
ただ、椅子の数には限りがあるので、
週末等の混雑時は座れない方も居ると思う。
でもこれ以上椅子を増やすと、「食堂」みたいになってしまうのでそれは、、、?と考えている。
また何かお客様からの良いアイディアがあれば、
当園の運営に役立たせていただきたい。
パラソルも付けたい ~明日もボンボヤージュ~
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2020苗作り 【ポット土詰め編その②】
2020.03.27(20:40)
ポットに土を詰め終えた。
父と共に、せっせと1ポットずつ手で土を押し詰め、
育苗ハウスに運び入れ、ポットを設置し終えた。
この後は防風ネットをポットの上に被せ、
親株から伸びる小苗がポットに根を下ろさないようにしていく。
そこまでの段取りが済めば、7月まではゆっくり親苗を観察しながら苗作りが出来るだろう。
手首と腰は疲労困憊だ ~明日もボンボヤージュ~
2020苗作り 【ポット土詰め編その①】
2020.03.26(20:59)
例年よりも少し早めだが、ポットに土を詰め始めた。

苗を植え付けるのは7月過ぎではあるが、
稲作との作業スケジュールや、資材置き場の確保が出来ない事を考慮すると今しかタイミングがない。
育苗方式を変えた事もあるので、作業スケジュールは全て前倒しで進めている。
ちなみに、作業の先手を取ることは農業において絶対の掟だ。
学生時代、夏休みの宿題を登校初日の朝に友人を利用してコピーさせてもらったり、
毎日、始業開始ギリギリの時刻に滑り込みで登校したり、
会社の就職面接をギリギリの回答で内定、
といった場当たり主義的な事は、会社員の時は余裕で通用したが、農業には1ミリも通用しない。
農業は、予期せぬ出来事が多く起こるので、
とにかく段取りが全てを左右する。
もし、徹夜にまで追い込まれるようなマネージをする農業経営者になるなら、秒でフリーターにでも転職したい。
その方が社会の役に立つだろう。

父と母の手助けを借り、12,000ポットのうち、
30%弱を進行出来た。
3日あれば終わりそうだ。
でも明日終わらせたい ~明日もボンボヤージュ~
親苗への水やり頻度
2020.03.25(20:32)
親苗を植え付けてから2週間。親苗には、1日おきに水やりを続けている。
苗作りを教えていただいているプロの農家さんに、親苗の土入れ作業以来となる電話会談をした。
私「おつかれさまっす!親苗植え付け終わって水かけ頑張ってますよー!1日置きですが!」
プロ農家さん「1日置き!!??はぁ、、、そんなかけなくていいんだよ。保水性あるんだから。」
えっ?って思いました。
どうやら、水をかけ過ぎていたようだ。
今まで使用していた培土とは全く異なる素材に変えたのだが、水やりの頻度も変わる事を全く考えていなかったのだ。
私「何日置きに水やりしているんですか?」
プロ農家さん「土が乾いたらやる」
もう一度言います。
えっ?って思いました。
苗作りの「な」の字すら理解できていないのではないかと思うとメンタルがやられそうだ。
でも、教えていただける限りは何回でも教えていただきたい。
成功のコツって、諦めない事しかないはずだ。
頭より足を使った方が良さそう ~明日もボンボヤージュ~
葉の手入れの話
2020.03.24(21:31)
春分の日も過ぎ、日が長くなってきた。いちごの株達も、日の長さに比例して背丈が長くなってきた。
伸びた葉をそのままにしていると、
葉がいちごの実を覆ってしまうことがある。
果実が見え辛くなるのはもちろん、
いちごの実に光が当たらなくなり、
赤く着色しなくなる。
ちなみにいちごの赤い着色は、
アントシアニンによって赤くなる。
ナスと同じで陽が当たらないと着色しない。
トマトは、温度によって着色するが、
いちごの実には光が必要なのである。
そこで、当園が独自に開発した葉寄せシステム(ver.3.0)が活躍する。
そんな時期が訪れた。
葉寄せシステムは、至って単純な仕組み。
葉の高さに張ったロープにいちごの葉を支えてもらうためのシステムだ。

【葉寄せなし】

【葉寄せあり】
いちごの葉を強制的に立てることで、
実も見易く、果実に陽が当たり易くなる。
今はまだ手に負える生育スピードではあるが、
6月頃になると、とてもではないが葉寄せは追いつかなくなってくる。
手入れはマメに越したことはない ~明日もボンボヤージュ~
土と品種と栽培方法
2020.03.23(21:10)
親苗の定植から2週間経った。
微妙な変化ではあるが、少しづつ親苗が大きくなってきている。

この親苗は、やよい姫の親苗。
やよい姫には、あの有名いちご、
とちおとめの血が入っている。
とちおとめは、栃木県で主に栽培されている品種。
当園でも、初年度に栽培した事のある品種なので、
やよいひめには今後も期待をしている。
個人的な推測と判断及び偏見かもしれないが、
とちおとめ系列の品種は、"土そのもの"を好むので、高設栽培(養液栽培)には向かないと思っている。
ヤシガラやロックウール等の培土だと、
あまり良い生育をしないと先輩の農家さんからも聞いている。
栃木県で高設栽培化が進まない理由の1つが、その培土との相性だったりするそうだ。
逆に、高設栽培に向く品種もある。
それが「あきひめ」や「べにほっぺ」。
特にあきひめは、高設栽培だと土耕栽培では見られない生育を発揮すると言われている。(作ったので何となくはわかる)
べにほっぺはあきひめの血を引いているので、当園の栽培システムにも少なからず合っているのかもしれない。
このように、いちごの品種の中にも、
少なからず"派閥"がある気がする。
"とちおとめ派"
"あきひめ派"
"さちのか派"
などに分かれ、血統背景から、
栽培方法にも少なからず同じ傾向があるのではないかと思う。
あくまで私が知り得る中での傾向。
信頼性は大きく欠けるし、栽培者のポジショントーク等の雑念も含まれているだろう。
1つの品種に絞った栽培でも、
作りこなすのはなかなか難しい。
"完璧な1粒目指す"栽培と、
"多くの方に多くの種類を1度に楽しんでもらう"栽培では、
全く別だと思われる。
同じ様に、
"いちご大好き栽培オタク"と、
"農業経営"とは、
全く別なので気を付けておきたい。
来シーズンは5品種作るよ! ~明日もボンボヤージュ~
自動換気装置取り付け
2020.03.22(20:38)
ヤフオクで落札した自動換気装置。さっそく育苗ハウスに取り付けてみた。

作物を栽培する温室内の温度変化は、
1時間に5℃以内の範囲内が望ましい。
果実が実っている状況だと、1時間に2~3℃以内の上昇に抑えなければならないと言われている。(果実が結露してカビる)
なので、換気には気を遣う。
手動換気と自動換気には、どちらにも良い部分と悪い部分があるが、
要は、
「人間に出来る事で管理者が嫌な事は機械に任せる」
だけ。
掃除、洗濯、料理が機械化しているのと同じ原理だ。
嫌な事は機械にやらせる。
好きな事は人間がやる。という事。
ハウス内の作物の管理に、
天候と風向きを四六時中気にした生活を好むのならば機械化は不要である。
それに、機械を使いこなせる者でなければ役に立たないツールでもある。

購入した自動換気装置によって、
育苗ハウスの換気部分の半分を自動化出来た。
これで、急激な快晴にも無人で対応出来る。
苗作りはこれから9月上旬まで続くのだが、
5月以降になると、如何に育苗ハウス内の温度を下げられるかに変わる。
それまでの期間までは役に立つ。
半手動って、最も変化対応が可能な仕組みだと思う。
これで寝坊も可能? ~明日もボンボヤージュ~