いちごの株の様子
2021.10.31(20:47)


定植してから50日経った。
いちごの株達の生育も進み、深緑色の新しい葉を何枚も広げている。
定植後の葉は、これからの寒い時期にいちごの実に栄養を送る重要な器官となる。
この50日間の管理の結果、良い葉を揃えられている事に未来への期待が少しだけ高まっている。
液果(2番果房)の分化も済んだ筈なので、来月からは季節の真逆となるような環境作りをしていく。
一気にいちごの株に春を感じさせて、厳しい冬を一緒に乗り越えていきたい。
今年もあと2ヶ月ですなぁ ~明日もボンボヤージュ~
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保温設備のテスト
2021.10.29(20:14)

ここ1週間で最低気温が3.6℃まで下がるようになり、ひしひしと冬の足音を感じている。
霜が降りる前には本圃ハウス内を保温していく為、保温&暖房設備の動作チェックをした。
油の価格が跳ね上がっている上に冬の寒さは平年並、それに加えてラニーニャ現象によって今年の冬もドカ雪が降る恐れがある等と予想されているそうだ。
春以降から全く使用していなかった保温カーテンを展張させ、裂けている部分の補修をして少しでも暖房費のロスを抑えたいところ。
12月を過ぎると油も需要期に入り、次第に値下がりしていくものだが今年はどうか。
スキマから逃げてしまうものは様々あるらしい ~明日もボンボヤージュ~
マルチ張り
2021.10.24(22:26)

出蕾も進んできたので開花する前にベンチにマルチを張った。
マルチの表面は白色、裏面は黒色の白黒マルチ。
マルチには色々な機能がある。
透明なら地温確保。
黒マルチなら地温確保と雑草防止。
白マルチなら雑草防止と光合成促進等。

マルチは様々な理由があって張るようにしている。
細長い白黒マルチ3枚をホチキスでパチパチと留めていくのだが、手先の器用さを要する結構集中力の要る作業だ。
まだ少しいちごには寒さが必要なんだけどね ~明日もボンボヤージュ~
出蕾
2021.10.16(20:06)

早い株で"出蕾"(しゅつらい)が始まった。
9月初旬の花芽検鏡の結果の通り、全ての品種が同時期に花芽分化していた為、ほぼ全ての品種で出蕾が見られる。
昨年は定植時期が遅れ、出蕾時期も大幅に遅れた為、開花時期も遅れた。結果的にいちごが実る時期も遅れてしまったのだが、
今年は例年通りに10月中の開花を迎えることができそうだ。
12月上旬収穫にイーシャンテン ~明日もボンボヤージュ~
ピークのスケジュール
2021.10.15(22:12)
いちごに関係する本をほぼ全て集めて読んだ。その中で覚えている"戒めの言葉"がいくつかある。
「いちご農家はマグロ漁船に乗っているようなもの」
「いちごの赤色は農家の血の色だ」
「いちごハウスの天井は船の船底と同じ」
私は一応元船乗りなので、船に関係性のある言葉がよく思い浮かぶ。
思い浮かんだのは、今後の計画を立てたからだ。
多くの朝採りのいちごを、新鮮な状態で多くのお客様に提供するためのスケジュールを作っている。
一部だが、結果はこうなった。

忙しい時期の平日ではあるが、毎日しっかりと寝れるレベル。
当園の規模と投入人材を加味しても不可能ではない。
"ブラック企業"というマイナスなイメージを思い浮かべて貰っては困る。
そもそも自営業者に絵に描いたようなホワイトなイメージは95%当てはまらない。
泥臭さが報酬だと思って仕事をしている方達が95%だろう。
ところで、上には上がいるもので中には朝の8時から働いて次の日の夜の8時まで働いての繰り返しをしている猛者もこの世の中にはいる。
客観的な視点だと情熱的で美しい。
因果応報という考え方をすると、
サボった分だけ後でツケが回ってくる。
でも踏ん張った分だけ後でツケも回ってくる。
ツキもツケもオールインする仕事かも ~明日もボンボヤージュ~
株手入れと植え直し
2021.10.11(22:06)
定植から約1ヶ月。いちごの株も根が張り、無事に本圃の土に定着した。


株が落ち着いたところで古い葉を除去する作業、"葉かき"をしている。
葉かきの意味は過去ログに5~6回は書いたので割愛。とにかく一年を通してこまめに取るのだ。(雑
取らないいちご農家はいない。

葉かき作業中に見つかる異常な株は植え替える。
上の写真は芽なし株という異常株で、早急に植え替えておく。
今作の芽なし株は少ない。
過去最高は10%弱くらいだったと思う。
芽なし株こそ少ないが、今作は苗作りの期間中に炭疽病や硫黄病等で20%近くの苗が絶滅した。
毎年100%とはいかないものだが、努力次第では近づけられるもの。
時には割り切る事や損切りも必要になってくる。
そういった今への判断と対応スピードの積み重ねが、今の結果に過ぎない。
そろそろ蕾が見えてくる頃だ ~明日もボンボヤージュ~
籾摺り モミガラ 効率化
2021.10.05(22:32)
稲刈りも終わり、稲作の後片付けを始めた。片付けが終われば、山積みになっているいちご栽培の方に集中できる。
山積みになっているのは仕事だけではなくて、米作りの籾摺りによって溜まったモミガラの山。

実はこれでも今年は効率化した方。
今まではモミガラを貯めるタンクが一杯になる度に近くの田んぼへ運搬し処理していた。
モミガラの処理には、田や畑に還元する方法もあれば業者に引き取ってもらう方法もあって(有料)
還元はなかなかの手間の割にメリットも少ない様なので、今年からモミガラは引き取ってもらうようにした。
モミガラの7~8回くらいの運搬をゼロにするために、育苗ハウスにダクトを通して溜めておいている。

穴は来年まで封印。

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体がかゆい ~明日もボンボヤージュ~
葉の展開
2021.10.01(21:17)


定植から約3週間が経った。
いちごの株からは新しい若葉が2~3枚程展開してきている。
株にもよるのだが、花芽が出てくるまでは大体4~5枚程葉が展開する。
新しく、若い、大きな生産能力を持った艶のある若葉が、初冬に実るいちごの果実に栄養を送る土台になっていく。
植物界と人間界というのは似て非なるものだが、高齢のものがいつまでもしがみついていることは決していい結果には結びつかない。
何故かというと時間軸が存在するから。
植物は、新しく生まれてくる若葉を最後まで支えるのが古葉の役目になっている。
古葉は病気や害虫を誘引し株自体を窮地に晒す。
この世の仕組みも植物の様に素直になってほしいものである。
そろそろ古葉は摘んじゃう ~明日もボンボヤージュ~