弥生月へ
2022.02.28(22:43)
桃薫の開花が止まらない。

今や、どの品種よりも花が咲き結実が進んでいる。
それもその筈で、明日以降から桃薫が得意とする時期に突入していく。
元々晩成品種と言われている桃薫は、シーズン終盤になればなるほど収穫量が増える。
初の栽培だった昨シーズンがまさにそういった傾向にあった。
約6ヶ月の収穫シーズンも序盤を終え、明日から中盤戦に突入する。(3月~4月)
中盤の時期が得意な品種(おいCベリー等)もあるので、様々ないちごの品種の旬の移行を是非お楽しみいただきたい。
ちなみに紅ほっぺの旬は今です ~明日もボンボヤージュ~
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2番果ゴロゴロ
2022.02.26(21:44)

べにほっぺの2番果の収穫が最盛期を迎えている。
中には一粒70グラムを超えるものもあって、パックに詰めると量が入っていないように感じるかと思う。
ただ、これはべにほっぺの利点でもあり欠点でもあるので甲乙付け難い問題だ。
べにほっぺは、農園が出来てから唯一栽培を続けている品種で7作目になる。
毎年、2月といえば超大粒のべにほっぺの2番果!といえるくらい鈴なりに実ってくれている。
実の大きさに極端な緩急があるのもべにほっぺの良い所でもあり悪い所でもある。
旬の強弱がハッキリしているのだ。
お客様のご要望に応えるためにも、将来的には生育をズラして、常にちょうど良いサイズの実にコントロールできるようになりたい。
大粒は今が旬! ~明日もボンボヤージュ~
吹雪とオンボロ
2022.02.22(20:28)
暦上では"雨水"が過ぎた。雪が雨に変わる頃だとされているそう。
しかし、まだまだ雪が降るのが岩手県。
あと2回は結構な降雪が期待されている。
県内有数の豪雪地帯として有名な北上市では、1月頃の光景に逆戻りした。
せっかく道路のアスファルトが見えていたのに、また真っ白になった。まるでオセロの逆転負けかのような光景だった。

【出張産直所内に吹き込んだ雪※消毒液も凍結】

【私の愛車(H18年式のオンボロ)もこの有様】
今シーズンは風の強い日が少なかった様に感じている。
なぜなら、S52年製のオンボロ暖房機が調子良く稼働していてくれたからだ。
例年なら1ヶ月に1回は着火不良による故障で、突貫整備のバーナー(燃焼部)清掃をしていたところだ。
しかしついに先日の吹雪の影響により、暖房機の煙突から排気ガスが逆流していたようで、着火不良を起こし稼働が止まっていた。
いつも通り急遽整備し無事復旧。
まったく世話の焼けるオンボロ機器である。



そろそろ雪にはウンザリですよね? ~明日もボンボヤージュ~
0.4~0.6ミリの大敵
2022.02.21(20:15)
今作の栽培で悩みの種がくすぶり続けている。それは"ハダニ退治"である。


今作4~5度目の天敵、チリカブリダニを放飼した。
ハダニ退治だが、昨年の10月からずーーーっとダニ退治に追われている。
「もういい加減にしてくれる?」
と言いたいくらい。
いちご業界で良く言われる名言、"苗八作"が身に染みて理解できる。
育苗でコケると一作がコケるの事を痛感している。
ハダニの食害に遭うと葉が痛み、光合成能力が低下し、果実の品質が下がってしまう。
おまけに天敵費用もかさむ。
本当に良くない事態なのだ。
私のいちご栽培歴はまだ浅く7年目になる。
ここまでハダニ退治に苦労した年はない。
20代の頃から上司達の血圧を上げてきたが、まさか自分の血圧が上がるとは因果応報かのような気分だ。(お陰で早起きは楽になったけど)
そんなにウチの葉っぱ美味しいの? ~明日もボンボヤージュ~
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2番果最盛期
2022.02.20(20:17)
2番果の頂果が最盛期を迎え、爆発的に採れている。


頂果(ちょうか)は、いちごが開花した際に栄養分を優先的に送り込む先端の大きな実である。
大粒から順々に中粒、小粒と実っていく。
自然の原理で考えると、植物の種が広範囲にばら撒かれる為に、実は熟して甘い芳香を放つ。
それは虫や鳥達に運ばれ易くするためだと思う。
その上、より見つけ易くするために実がより大きく目立つようになったとされる。(推測)
ある意味、自然の原則が進化したカタチなのかもしれない。
本圃ハウス内の全体を見る限り、今後10日間程は大粒の実が採れまくる状態。言わば"確変状態"。
パック販売はしばらくの間、大粒寄りでご用意させていただく。
是非旬をお楽しみいただければ! ~明日もボンボヤージュ~
2番果へ
2022.02.17(20:25)
紅ほっぺの2番果が完熟を迎えようとしている。約40~50日ぶりだろうか?
1粒50グラムを優に超える超大粒の紅ほっぺ。
採れるのは出張産直所のオープン以来。
完熟になるのを今か今かと待っている。


雪解けが進みつつある2月中旬ともなると、いちごの株自体にも変化が見られ、日射も日照時間も確保できるようになってきている。
天気予報の絵文字マークから予測していた端境期も思いの外短い期間で幕を閉じるようだ。
明日からの出張産直所では10日~14日間、
紅ほっぺの超大粒がお客様をおもてなししてくれるだろう。
食べ応えのあるデカ粒を是非 明日もボンボヤージュ~
親株の育苗棚作り 3、4列目へ
2022.02.14(20:45)
今月中に完成させたい親株の育苗棚作り。来シーズンの苗作りに必要なポットの土詰めも控えているので一気に進めている。
本当は今月中にポットの土詰めも全て終わらせておきたかったのだが、どちらかというとチームの団結力が優先である。
なので、ゆるいペースで事を運んでいる。
その方が結果的に早いのかもしれない。

さて、作業の方は事前に白色のチョークで床にマーキングし、カッターで➕字に切り込みを入れ、ソコ目掛けてパイプを打ち込む。
チョークを握ったのは高校以来で新鮮味を感じた。

そして、弟と共に脚立の上に登ってパイプをハンマーでぶっ叩きまくる。

高さ約140cmに水糸を張り、パイプの高さを均一化したところで夕暮れ&体力のバッテリーが切れる。
陽が沈みかけていた頃、ハンマーの音に気付いたのか農機具屋と商談を終えた父がタバコ片手に視察に来る。
父「だいぶ進んだなー。あ、農機具屋の◯◯は帰り際何か言ってたか?」
私「弟が彼女作れよ!って言われたんだってさ」
近年、私の耳にタコが出来るくらい聞いてきたフレーズは"彼女"だ。
バレンタインデーくらいは聞きたくないところだった。
弟は置いといて、私はコロナ前から会う人会う人にこういった"マタハラ"を受けてきたので完全に耳は拒絶していた。
そういった意味においては、コロナ禍が私にとって非常に都合が良かったりするのだが共感する者は何故かいない。
さ!今週中に完成させっぞ ~明日もボンボヤージュ~
勇敢な兄ちゃん
2022.02.13(20:22)
昨晩の21:30頃。私はいつものように週末の入眠儀式を経ていた。
さあて寝るかぁ、と部屋を換気している出窓を閉めようとしていた。
その時に気付いた。当園の駐車場で重機が奏でるようなエンジン音に。
駐車場には、育苗ハウス建設の際に借りていたバックホーが燃料系凍結トラブルによって1ヶ月以上鎮座しているまま。
直感的に誰かが動かしているように感じた。
業者が取りに来た→こんな時間に?
泥棒が盗りに来た→こんな時間だから?
週末に早々と寝てしまうもう1人の"自宅警備員"の弟に速攻LINEを送る。
私「なんか駐車場でバックホー動かしてるやつおる」
弟「まじか」
私「みてくる」
私は真実を確かめる目的で、懐中電灯片手に向かった。

【明朝05:30撮影】
現場に向かい、パッと見た瞬間、乗用車が田んぼにハマっていた。
そして大型のブルドーザーも田んぼハマっていた。
・・・バックホーは無事に駐車場に鎮座していた。
恐る恐る、ブルドーザーの横で右往左往している人へ足を震わせながら歩み寄った。
するとコワモテの兄ちゃんだった。

※私目線のイメージ
兄ちゃんはこう語った。
兄「いやー除雪に行こうとしたら車ハマってたんで、助けようとしてハマりました!でも助け呼んだんで大丈夫です!お騒がせしました!」

翌日、なかなかゴツめの男衆が10人程集まり救出作業。

昨日の兄ちゃんはなかなかイカツめの親分に怒号を浴びせられて頭を抱えていた。
良い事をしようとしたのに本当に可哀想だった。
これで今シーズンの"魔の道路"の犠牲車は通算で13台~14台くらいになってしまった。
ミイラ取りがミイラになるケースは今季初となってしまった。
農園の前の道路を通る際はくれぐれも気を付けて欲しい。
どんなに大変な目にあったとしても人助けの心は忘れないようにしたいものである。
勇敢な兄ちゃんだった ~明日もボンボヤージュ~
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閑散期
2022.02.12(18:53)
ここ数日間、採れるいちごの実が少なくなっている。専門用語では"中休み"と呼ばれる症状である。
年によって中休みの状態は様々だが、今年は軽い中休みになる見込み。
いちごの採れ始めは大粒が揃い、中盤で中粒~小粒が中心になり、終盤は小粒が多くなる。
シーズン中に、大体1ヶ月強のサイクルを5~6回繰り返す。
中休み明けには大粒から再スタートとなるが、約1週間~10日間程の間は収穫量が少ない。
出張産直所での販売も早々に売り切れる場合もあるのでご容赦願いたい。
生産量と販売量との兼ね合いに毎回忸怩たる思いをしているが、農産物直販の宿命だとも思っている。
売り切れ御免 ~明日もボンボヤージュ~
開店直前のおっちゃん
2022.02.11(20:28)
出張産直所の開店時間は午前10:00。販売開始に間に合うように、夜明け前からヘッドライトを照らして収穫した朝採り?のいちごを父と弟と3人でパック詰めし、なるべく0930頃に出張産直所のショーケースに陳列させていただいている。
当園の将来的な事もあって、出張産直所の責任者は今後弟が担っていく為、引き継ぎ期間として今のうちに私も同行する事が多い。
最近弟から聞いたのだが、開店前にいちごのパックを陳列している最中、よく会うおっちゃんと会話するらしい。
話を掘り下げて聴くと、何やらおっちゃんの奥さんが、スーパーのいちごではなく当園のいちごを好んでおり、旦那さんにエコバッグを持たせて毎日のようにお買い上げいただいているそうだ。
ちなみにエコバッグはピンク色らしい。
気さくで、優しそうな口調と表情のおっちゃんだと聴いた。たぶんなかなか出会えない。そしてたぶん愛妻家の良い旦那さんなのだろう。
セルフ販売ではあるが、人情を強く感じる出会いもあるのだ。
無人だからこそ人との交流を大事にしたい ~明日もボンボヤージュ~