桃薫とセイヨウミツバチ
2021.02.22(22:59)

当園でのいちごの交配では、クロマルハナバチというミツバチで交配を行なっている。
マルハナバチは、低温下や曇天下での交配には非常に向いており、通常のミツバチよりも植物ホルモン量が増加し、結果的に収量が増えるという特徴がある。
だが、新しく栽培を始めた"桃薫"に、マルハナバチでの交配が向かない事が判明した。
何やら、花粉の粘性であったり、受粉の際に異常が起こる事で奇形果が多くなってしまう模様。
桃薫を栽培しているいちご農家さんでマルハナバチを使っている事例も今現在見当たらない事から、マルハナバチからセイヨウミツバチへの変更をしようと考えている。
セイヨウミツバチには、少し苦い思い出がある。
栽培初年度に取り入れた際、とある事件があった。
1ヶ月間もの間、セイヨウミツバチが飛ばなかったのだ。
当然、受粉が上手く行えなかった為、"1ヶ月分の収穫量が消滅した"経験がある。
以来、5年間クロマルハナバチの一択で栽培を行なっている。(トラウマレベルなので)
しかし、桃薫を作っていく上では、ミツバチの変更が1つの重要な栽培技術になる。
3月以降から、再度セイヨウミツバチを導入し、様子を見ていきたい。
晴れる季節ならセイヨウミツバチでも飛ぶとは思うがどうだろうか。
避けて通れない怖い実験ですね ~明日もボンボヤージュ~
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