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農業を考える  トマトの品種について

2018.07.18(21:27)
先日、小売店でトマトを見かけた。
品種は、「桃太郎」だった。

昨年オランダに研修に行った時に、こんな話が出た事を思い出した。

「日本ではまだ桃太郎を作っているんですか?」

オランダでは、日本の桃太郎という品種は数十年前の古い品種との認識だ。

日本での品種開発は主に国が主体となって新品種が作られているが、オランダでは民間が主体である。

品種開発の大きな違いは、「実用性」にある。

国家主体の試験場の場合、試験面積が小さい。

畳数枚の面積での試験結果からデビューする為、収量だったり耐病性であったり、品質、生産性などのデータに確実性がない。

要は予算がないのだ。

生産者の面積で実際に栽培してみると、思ったより上手くいかない。

そして、情報の共有もない。

実用性があったかどうかからは、お役御免になるのが実態だ。

オランダの場合、生産者との情報交換が積極的に行われている。

「隠している情報に価値はない」

との考えだ。

そして、各農業企業が団結し、種苗会社の品種開発に投資をする。

一社数十万ユーロもの額になる。

試験場も広く、スケールメリットもある上、情報共有のスピードも速い。

年々ブラッシュアップを続けるトマトの品種、高リコピントマトや高糖度トマト、生産性の高い房どりトマトに比べたら、桃太郎は古すぎるのだ。

日本は周回遅れでダメだよね。と、言いたくはない。

だが、もう産地間競争という時代遅れの鎖国をしている場合ではなく、消費者目線から物事を考える原理原則を忘れてはいけないと思うのだ。

美味しいものを安く食べたい ~明日もボンボヤージュ~
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北上いちご園農園主

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岩手県北上市にある観光いちご園、北上いちご園農園主のブログです。

このブログは、元船乗りを経て2014年に新規就農した農園主が、
農園の様子や、いちご作りの様子等を紹介しています。


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