神戸市の極楽湯での話
2019.09.17(22:24)
19歳から24歳の間、船乗りをしていた。神戸~東京へ荷物を運ぶ航路が主だった。
乗船中、時化に見舞われる事もある。
当然、船も揺れる。
お風呂場では、湯船に溜めたお湯が3分の1になったりすることもあった。
ゆっくり湯に浸かることが出来ない航海が続いた後の上陸では、よく温泉に行っていた。
陸に上がる場所は、東京か神戸。
東京では、チャリで行けるお台場の「大江戸温泉」。
神戸では、「極楽湯」によく通っていたものだ。
神戸港から近い極楽湯には、特によく通った。
神戸の極楽湯でのある日の事だ。
温泉に行くと必ず目にするロッカーがある。
衣類を入れたロッカーの鍵は、ゴムやバンドで手首に付けて入浴するのが普通だ。
しかし、髪の毛を洗う際に手首の鍵が邪魔になった経験はないだろうか?
そこで私は、足首に鍵を装着して入浴した事がある。
温泉に入る前に体を清め、4~5人しか入れないような狭い湯船に浸かった。
鉄湯?(そんな感じの)、少し特別感のある湯に入った。
温泉を楽しんでいると、足先に誰かの足が当たった。
公共浴場なので、普通にある事。
目の前には、35歳位の男性がこちらを凝視していた。
私は、穏便に事を済まそうと、軽く会釈をした。
しかし数十秒後、また足が当たった。それも、2~3回。故意にツンツンしてきた。
男性は、こちらを凝視していた。
私は、
「なんだこいつ、、」
と思い、そそくさと別の湯船に移動した。(トラブルは御免だ)
温泉から上がり、喫煙所で事の一部始終をM君に話した。
M君は、
「こーゆーとこにはホモおるからな笑。もしかしてお前、狙われとるんちゃうん?笑」
と爆笑していた。(冗談じゃない、、、)
そして数年後。
TVでオカマの方が言っていた。
「銭湯や温泉で、足にロッカーの鍵を付けていたら自分がゲイだと示していることなのよ。」
、、、身の毛がよだつとはこの事だと感じた。
まさか、そんな暗黙のルールがこの世に存在していたなんて想像もしていなかった。
それを知って以来、銭湯や温泉に行く機会が減った事は言うまでもない。
俺は女が好きなんだよ! ~明日もボンボヤージュ~
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