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全国的ないちご不足について

2020.01.12(20:33)
今年は暖冬だ。

驚く事に昨日、「雨が降った」。

私が小学生~中学生の頃には見たことのない光景だ。
出番のない"スノーモービル"が、雨に打たれている。

そんな冬である。



「暖冬なら、いちごが沢山実るんじゃね?」

と、思う方は多いかと思う。


でも、今年は全国的にいちごの相場の高値が続いていて、実の出回りが少ないらしい。


「何故いちごが少ないのか」


疑問に思ったので、私なりに分析をした。

恐らく原因は、秋の高温&日照不足、だと思う。


いちごの苗を植え付ける秋の時期は、限りなく涼しい気候が望ましい。限りなく。

でも実際は逆で、非常に暖かかった。(北上市でも過去5年で最高レベル)

秋に暖かい環境で育ついちごは、実の量を少なくしてしまう。(栄養成長と生殖成長の関係がある)

合わせて同じ時期、特に関東の地域中心に日照不足になった事も、今の時期にいちごの実が少なくなった要因の1つだと思う。


一般的ないちごの促成栽培では、9月の花芽分化の後定植し、その後の1ヶ月間の期間で花の数が決定する。

つまり、定植後の1ヶ月間に光合成量が不足すると、花の数が少なくなる。

少なくなってしまった花が11月頃に開花する。

結実した今の時期に、実が足りなくなる。

といった流れが全国的に起きているのだと思う。



いちごは、「バラ科」の作物で、環境の変化にとても敏感な作物だと考えられていて、

冬場こそ、いちごはハウス内で栽培しているが、

夏、暑かった、涼しかった。

秋、ちょっと暑かった、ちょっと寒かった。

といった自然の環境に左右される時期も少なからずある。


いちごはガラスの心?なのかもしれない ~明日もボンボヤージュ~
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北上いちご園農園主

Author:北上いちご園農園主
岩手県北上市にある観光いちご園、北上いちご園農園主のブログです。

このブログは、元船乗りを経て2014年に新規就農した農園主が、
農園の様子や、いちご作りの様子等を紹介しています。


※ボンボヤージュとは、
船出の際、「よき航海を!」
と、旅立つ人々への挨拶です。

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