ミヤコカブリダニ&チリカブリダニ
2020.12.18(23:38)
大雪真っ只中の季節。毎年使っている天敵を導入した。
天敵の導入は、IPM技術と呼ばれる総合的病害中管理のひとつである。
いちごの株にかかる病気や寄生する害虫を、
ビニールハウスの設備の工夫や管理技術によって農薬散布量を減らす技術の事を言う。
誤解して欲しくはないのだが、我々、農家の中に農薬散布を好んで行う方はおそらくいない。
自分が農薬で被爆する事もあるし、なるべくカットしたい作業なので、たくさん撒きたくはないのだ。



天敵の種類は8種類程あるそうだが、当園では主に2種類を使っている。
【ミヤコカブリダニ】と【チリカブリダニ】という天敵。
どちらもダニなのだが、ダニを食べるダニ。
要は、悪いダニを退治してくれるアイテムだ。
悪いダニは、体長が0.3mmと小さく肉眼で見ることがなかなか難しいが、この天敵と同じ種族同士を戦わせて退治ができる。
この天敵は、ペットボトルの様な容器にオガクズと共に腹ペコの飢餓状態で届く。
ハウス内のいちごの葉の上に設置すると、天敵達は悪いダニを見つけ出し、2~3週間の間に食べ尽くしてくれる。
ちなみに天敵での防除技術には、半年前から逆算した管理技術がないと導入できない。
今すぐ誰でもすぐに使えるようなアイテムではない。
天敵の導入を検討している農家さんは、農薬と同様に、専門の方の指導を受けた後から導入することをオススメしたい。(高価ですから
天敵はミツバチの次に大事な仲間なのです ~明日もボンボヤージュ~
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